今日は何の日?フッフゥ〜♪

午前0時過ぎ、チャラ〜っとしたB系の若者が、チャラ〜っとタバコ自販機に小銭を入れる。

と、「 タ ス ポ を タ ッ チ し て く だ さ い 」

これまで喋ったことのなかったタバコ自販機の、あまりに艶っぽい大声に、とりあえず返却ボタンを押す若者。

改めて小銭を入れるが、やっぱり結果は同じ。

タスポ作動中

たった数十分前から7月1日。
関東一円でも「コドモがタバコを買えなくなった記念日」なのである。

自販機の売り上げが激減したとか、コドモにタスポカードを渡すバカ親が居るから、コドモの喫煙に歯止めは掛からないとか、いろいろ言われているカードではあるが、このケースの場合においては、その目的を大いに果たしたと言ってもいいだろう。
結局若者は、自販機を一蹴りして去っていった。

時の経つのは早いもので、まだあと3ヶ月ある、まだ2ヶ月あると言っているうちに、あっという間に運用が開始された「タスポ」。
それよりも、タイマーで7月1日の午前0時きっかりから作動した方に、何故か感動してしまう自分が居る。
こんなの、メンテナンスのオッチャンがスイッチを入れに来てから動くものだと、てっきりそう思っていた。
「勝手に使えるようになる」というのは7月4日解禁の「ダビング10」も同様で、最近のハード設計時のトレンドらしい。

今日で2008年もちょうど半分が過ぎ、残すところあと半年である。
というハナシをすると、「20になってから1年があっという間で・・・」と続くのが慣用句になっているが、さらに「30過ぎるともっと早いヨ」と返すのが、これまたお約束のやり取りである。
「時間」というものはキッチリしているようでいて意外にファジーなものであって、何かに集中している時はあっという間に過ぎるのに、終業5分前からのカウントダウンでは、300秒というものが永遠に感じられるほどに長くなる。
人が「1年」を顧る時の視点というのは、「オール人生」に対しての「1年」という見方をしているものであって、30歳の時の30年の人生に対しての1年が、20歳の時の20年の人生に対しての1年よりも短く感じられるのは、それは「当たり前」のことでもある。
そしてそれは、学生時代の15年の人生に対する1年と比べれば「半分ほど」しかない希薄なものであって、60になった時のそれとは比較にならないほど長いものであるというのは、こう考えると至極当然のことでもある。
ただ、短く感じられたから希薄だったかというと、思い起こせばそれなりにあれこれあるハズだし、決して「希薄」なんてコトはないのだが・・・

あっという間の半年だった。

ガソリン価格

ここ最近「月末はスタンドに並ぶ」がスタンダードになっているようだが、それにしても日本人という生き物は行列が好きである。
人が並んでいると並ばずには居られない、横並びの群集心理。
それでいて、「並ぶ」という行為を楽しんでいない。
殺気立っている。
割り込んだ、割り込まないで喧嘩騒ぎである。

「今日中にガソリンが買えないじゃないか!」

でも、よく考えてほしい。
暫定税率が復活したあの時じゃなし、過去に月次の価格改定を午前0時きっかりから実行したことがあっただろうか。
業界団体が介在しての、期日を決めての横並び値上げが慣例であったガソリン業界は、先月あたりから様子が変わって来ている。
先物の高騰による月次10円超の異常な価格改定を打ち出した元売と、周辺市況を無視して1日から「率先値上げ」を行なう元売販売子会社。
「なりふり構って居られない」というのもあるのだろうが、販売業者の淘汰が進み、元売販売子会社だけで価格のイニシアチブが取れるようになった、というのが本当のトコロだろう。

「1日から実際に市況が上がったのだから、値上げは断行させて頂きます。」

これは市況価格とのタイムラグをタテに値引き要求を繰り返してきた独立系販売会社にとっては、大きな痛手となる。
というか、継続した商品取引においての月次価格改定としては、許容の範囲を超えているのが昨今の「値上げ」だ。
そりゃ、漁船も休漁するよというハナシ。

そんなワケで、「7月1日は値上げ記念日」と笑って居られない状況なのだが、原油が暴落して先物やってるヤツらはみんな首吊ってしまえと思う今日この頃。
そろそろ、暴動とか起きてもいい頃だと思うのだが、どうだろうか。