ある日のことでございます

dubrock2008-07-30


承子さま(22)のハナシ。
といってもふりがなが無いと読めないヒトも多いだろう。
「つぐこさま」とお読みするらしい。
高円宮家のご長女。
ちなみに「高円宮家」は、三笠宮崇仁親王の第三王子の高円宮憲仁親王が創設した宮家であって、憲仁親王は既に薨去しており男子の後継者がいないため、妃の憲仁親王妃久子が宮家の当主を務めるそうだ。
その「三笠宮崇仁親王」は大正天皇貞明皇后の末子だから、「ひいじいちゃんが大正天皇」ということになる。
そう言ってしまえば、最近売り出し中のDAIGO氏よりもはるかに格上の後光を持つ方なのであるが、この方が一躍有名になったのは昨年2月、プロフやミクシイにあまりに赤裸々に綴られた日記が明るみになった時だろう。

その後日談。
都合4年ほど留学していたイギリス、エディンバラ大を「留学期間満了」というコトで、7月に帰国されたらしいのだが、卒業できたとかできなかったとか。
それで、急遽9月に入学できる大学を模索し、「皇族と言えば学習院」という慣例も打ち破って「早稲田」に入るのでは、という報道なのだ。
って、世間的には「就職浪人」というコトだろうか。
でも、内定が貰えなくてとりあえず大学院進学、というハナシはよく聞くが、留学先で卒業できなくて帰国後再入学、というのは珍しい。
というか、「女王」の君臨する英国にあって、日本の皇族と知って卒業させてくれないとは、なんとも厳しいハナシ。
いや、それを加味しても卒業させられないほどの・・・、これ以上はやめておこう。w
ともかく、たっぷり4年間の留学生活を、大いに楽しまれた。
それだけは、間違いないコトなのだろう。

「セレブ」なんて言われてその気になって、テレビ出演で小銭を稼いでいる「なんちゃってセレブ」とは一線を画す、正真正銘のリアルセレブ、ジャパニーズインペリアル「皇族」なのであるから、(たとえその費用が税金から拠出されているとしても)まあ奔放な留学生活をエンジョイされて、大いに国際交流して頂ければと思う。
それよりも、これを書いているワタシも含めて、この「承子さま」に対する不自然な敬語はなんとかならないものだろうか。
確かに、相手が皇族方なのであるから、「さま」と敬称を付け、皇室特有の敬語を用いるのが「セオリー」ではある。
でもさ、この流れで

「国際的な教養をさらに深められるのが目的」
「秋から都内の4年制大学に入り、学業を継続される予定」
                (いずれも産経新聞
って敬語の使い方はどうだろうか。

あまりに不自然な敬語の使われ方に、思わず芥川龍之介蜘蛛の糸を思い出した。
あれを今一度読み返して、その「文学的価値」について検証してみたいと思う。