まあせいぜい頑張って、

dubrock2008-09-09


7月からの原油価格の大幅下落を受けて、総会が開かれているOPECでは「減産」を唱える国も出て来ているという。
唱えるのは自由だ。
まあせいぜい頑張って欲しい。

OPEC。
石油輸出国機構
むかしはココが、増産または減産の意向を示しただけで、国際価格が動いたものだ。
それが今ではどうだろう。

上がり続ける原油価格について、ほぼ無力。
それもそのはず、エコノミストたちは得意気に「新興国の需要増による需給逼迫」を言うが、実際のトコロ価格が暴騰するほどの「逼迫」は見当たらない。
代わりにあったのは、「新興国の需要増加による、需給のタイト感があるんじゃね?」という思惑と、(一時的な)値上がりを期待した「買い」。
結局、国際的に投棄取引をしている彼らにしてみれば、『OPEC』などニュースが配信された時だけの「材料の1つ」に過ぎないのである。

もうこの組織が国際価格をコントロールする時代は終わった。
それが証拠に、上がり続ける原油価格に成す術の無かったこれまで同様、下がり続ける価格にもただただ傍観しているだけの結末となるだろう。
時代じゃないのである。


グズグズの支持率を浮遊させるべく総裁選を祭る自民党は、最近の政治ニュースを独占である。
コンサルタントに月一億払っている、なんてハナシも聞いたコトがあるが、確かに戦略的には「流石」だと思う。
「シャンシャン」の民主党とのコントラストがキレイに出ている。

その総裁選の大本命、麻生太郎とその他の対立候補について、「政策」で比較しあうのが最近のトレンドのようだが、これまたナンセンスなハナシでもある。
誰に決まったって自民党政権
その通りになる保証なんて、これっぽっちも無いのである。
いやむしろ、「既定路線」を歩むだけの政権運営にとって、総裁選の選挙公約など「全く無意味」と言っていいだろう。

そんな中でも茶茶を入れたくなるのが、まずもって麻生太郎の「積極財政」論。
世襲議員の言う「積極的な財政出動」って、誰に向いたものなのだろうか。
どう考えたって構造改革路線で痛手を被った、既得権益層に向いているとしか思えないではないか。

こういうコトに、政府がカネを突っ込む時というのは、だいたいマトモな結果にはならない。
そう決まっているのだ。

ちなみに、政府が介入して景気がどうこうなるような、そんな時代ではもうない。
だから、もし万が一政権を獲って、もし万が一マジメに景気浮遊を考えるようなコトがあったら、まあせいぜい頑張って欲しい
「せいぜい」ね。w

これに対抗する対抗馬がまた滑稽である。
小池百合子
政党を越えて権力者の下を渡り歩く「政界渡り鳥」に、政策なんてあるワケがないではないか。
取って付けたような屁理屈など、聞く気にもならないのである。

さらに石原の長男が「改革派」?
これも何かの冗談にしか聞こえない。
山崎拓にケツ持たせておいて、今更ナニを言っているのだろうか。

そして与謝野。
知らねえ。
「消費税アップして財政再建」?
増税の前に構造改革」が民意ではなかったのだろうか。

そんなワケで、コンサルタントに乗せられて、「政策」で次期自民党総裁を語る気など全く湧いて来ないが、(政策はともかく)「同じ匂いがする」というただそれだけの理由で、安保オタクの石破さんには是非とも頑張ってもらいたいと思う。
どうせ勝てないだろうから、まあ「せいぜい」ね。w

これを機に、「せいぜい」の語感が変わってしまいそうな、そんな気のする今日このごろなのである。