お鍋はどこへ消えた?

dubrock2008-09-22


オカマのテレビ露出が目立つ。
いや、ちゃんと性転換しているのだから、「ニューハーフ」と呼んだ方が良いのだろうか。
「元・男」であって、今は戸籍はともかく外見上は女の姿をしたヒトたちのコトだ。

いや、骨格などに男性の名残があり、パッと見で「ソレ」と見て取れるのであるなら、「外見が女性」という括りも合わないか。
ともかく、「そういうヒトたち」が、頻繁にテレビに出演し、それをよく見る。
どれくらい見るかというと、「またか」というくらい見る。
そのことについてのハナシだ。

性同一性障害」というものが市民権を得て、キチンと性転換するなど諸々の条件をクリアすれば、日本でも戸籍の記載から変更できるらしい。
前例主義の日本の行政にあって、それを可能にするまでには沢山の紆余曲折を経たであろうことは容易に想像できるし、大変なことだったろうと思う。
実際にその障害に悩み、苦悩の末に周囲の理解を勝ち取った物語も感動ものだ。
確かにそうだろう。

しかしだ。

性同一性障害であって、性転換した元男性」をタレントにする芸能活動ってどんなもんだろう。
いや、そういう障害を持っていたのだから、一生日陰でコソコソ生きろと言っているのではない。
ではないが、だからと言って、それを前面に押し出す必要も無いだろうと思うのだ。

「そういった障害に悩む人達に、理解と希望を与えたい」
そんな趣旨も分からないでもないが、「結局のところオカマバーのホステス崩れ」みたいなイメージは、当人達にとっても決してプラスとは思えない。
だいたいにして、「女性の姿をした男性」という社会的なアンバランスさを、むしろ誇張するかのような芸風は、結局自分自身を卑下しているとは言えないだろうか。

芸能人と呼ばれる人達、それにテレビ・マスコミ関係者は、「オカマバー」がお好きらしい。
それも純粋に楽しむというよりは、「ネタ探し」的要素が強いと感じる。
ソコで面白かったから、テレビに出しちゃえ。
それもいいかも知れないが、「そればっかり」ってのはどうだろう。

それに、出ている当人も、ある段階で「上野動物園のパンダ扱い」されるコトから逃れるべきだろう。
「テレビの露出はお店の宣伝になる」
なんて喜んでいる場合ではないのだ。

ところで、「性同一性障害」は何も、「男性が女性」だけのハナシではなくて、当然のコトながら「女性が男性」の場合だって、相当数居るハズなのだが、コチラの扱いは殊の外少ない気がする。
ま、当人が「顔出しNG」だったりと、テレビに向かないネタなのかもしれないが、「性同一性障害はオカマ」ばっかりでいいのかというそういうハナシ。

あれをスタンダードにするべきではないと思うのだが…。