徒労

dubrock2008-09-24


ペットブームである。
「空前の」と形容してもいいくらいの盛り上がり様だ。
ちょっとしたショッピングセンターなら、もうたいていのトコロで「ペットコーナー」が併設されており、買い物のついでに冷やかすコトができるようになっている。
最初は「冷やかす」だけでも満足できるのだが、やっぱり見ていれば欲しくなるのが人情。
しかしながら、ショッピングモール内のペットコーナーには有名血統の子犬ちゃん達が高値で並び、「とても手が出せない」状況にある。

なので得意のネットでチョコっと検索してみると、街のペット屋さんは「有名血統」か「安値追求」かの2通りに分かれ、多店舗展開している業者は押し並べて「安値追及」であることが分かった。

ならば

と、その「安値」をウリにしているお店へ向かったワケであるが・・・。

ちなみに狙っている犬種は「W・コーギー」。
猫も杓子もミニチュアダックス、な状況にあって、それよりもひとまわり大きい中型犬。
愛くるしい姿の割には活発で、性格も決して「温厚」とは言えないクセモノだ。
通常「有名血統」で10万円から、「安値追求」の店でも6万円をちょっと切るくらいが底値のこの「コーギー」が、「なんと3万円」と掲載されていた店舗だ。

1軒目。

「あのぅ、ホームページに載っていた『3万円のコーギー』見たいんですけど・・・。」

あ、あのコねぇ、ついさっき売れちゃったのヨ。

「・・・」

ハイ、ウソー。w

ま、そういう答えも想定の範囲内なので、そのことについて深く追求などしないが、「客寄せのサクラ物件」と勝手に解釈させて頂いた。
ま、「サクラ」というのはヒドイかもしれないが、「売れてもなお暫くの間『受付中』と表示していた」。
それくらいのコトなら、誰だってするレベルじゃないだろうか。

ちなみにこのお店には、「2万円のシェルティ」も掲載されていて、実際店舗にもいらっしゃったのだが、これがとんでもないバカチン。
客に「お愛想」する以前に、吼える、唸る、吠える、ホエル。
結局、売れ残るには理由があるのである。
ちなみに、これらのお店でダンピング販売されているのは、生後6ヶ月あたりになった、いわゆる「不良在庫」モノ。
それより売れ残ると、キュッと〆ちゃうんじゃないかと思われる、その寸前のコたちだ。

気を取り直して2軒目へ。
ココにはそれらしき、生後半年くらいのコーギーさんがいらっしゃった。

「あのぅ、このコーギーは3万円で連れて帰れるんですか?」

あ、このコねぇ、ついさっき売れちゃったんですぅ。

「・・・」

まあまあまあ、んなコトもあるさ。w

ちなみに、このテのお店では「ワクチン代」などと称して、それまでの飼育代に相当する金額が付加される場合がほとんど。
先日「コジマ」で見掛けた「2万円のラブラドール(これも結構デカいw)」も、「なんだかんだで仕上がり4万円」と言われて、丁重にお断りしてきた次第だ。
このチェーンでは幾らぐらい吹っ掛けるのだろうか。
それが知りたくて、傍らで売れ残っていた「3万円のパピヨン」が仕上がり幾らになるか聞いてみた。

ええっと、だいたい倍くらいになるみたいです。」w

んな、どうせ6万円出すなら生後1ヶ月の方を買うって。
もう〆る直前だろうから、どうせ〆るならその前に安く売るって、そういう算段じゃないのかい?w
そんなワケで、「その他モロモロ」がイヤならブリーダーと直取引だな、と心に決めて、帰って来た次第なのである。

シャレで出しても2、3万。」
そんな世のお父さんって、結構多いんじゃないだろうか。
ペットショップにも「総額表示」をお願いしたい。
そう思う、今日この頃なのである。

明瞭会計って、とっても大切だと思うのだが・・・。