ビール的なもの

若者を中心に苦味のあるビールを敬遠する向きもあるというが、「ビールは飲みますか?」と問われれば、「はい。ほぼ毎日」と答えるだろう。
「晩酌の一杯目はビール」の人間である。

ただ、続けて「発泡酒は飲みますか?」「新ジャンルと呼ばれる第3のビールは?」と問われれば、「ほぼ毎日のように飲んでいるのは新ジャンル」であることに気付く。
「晩酌の一杯目は新ジャンル」だったのである。

酒税の隙間をついた「発泡酒」の登場は画期的だった。
当初「ビールとは違う」「美味くない」などと評判はそれほど良くはなかったが、毎日のことだけにその価格差は大きく、ついには出荷量で上回るまでになった。

そして税制の変更。
せっかくの税法によるメリットが薄れては、わざわざ「発泡酒」を買う意味合いも薄れる。
そこで登場したのが「新ジャンル」と呼ばれる「第3のビール」だ。
酒税でいうトコロの「リキュール類」という分類らしい。

この「新ジャンル」は当初大豆を主原料としたものだったが、後に麦を主原料とするものも発売され、今は2種類の原材料のものが売られているらしい。
たしかに、発売当初の「新ジャンル」は醸造アルコールっぽさが残り、特に2杯目以降でその傾向が強かった。
それが今では、さほどの気にならないレベルになっている。
それが「進化」というものなのだろう。

クリアアサヒ

そんなワケで、今回送られてきたのはそんな「新ジャンル」のなかでも「麦が主原料」のクリアアサヒ
2008年3月の発売以来、350ml缶換算で早くも3億本が出荷されたというコトで、「改めて飲んでみろ」というコトらしい。

早速1杯。

「クリア」と冠されるだけあって、後味がスッキリしている。
「ビール」が「ビール」らしくある為に、「芳醇」という味わい重視の路線に向かっているのに対して、とても好対照だ。
夏場の「スッキリ路線」から、秋は「芳醇な味わい路線」に。
これも最近では毎年のことではあるが、「スッキリ」は「スッキリ」で残ってもイイと思う。
全部が全部、「芳醇」になる必要なんてないのだ。

アルコール分を抑えたもの、反対に多く含むもの、それにフルーティーな味わいのものと、「新ジャンル」にも様々なタイプが出てきたが、やっぱり王道は「麦本来の味」だと思う。
それを再認識したトコロで、気分が良くなってきたので今日はココまで。