変革を受け入れられるか

dubrock2008-11-07


アメリカ初の黒人大統領誕生というニュースには、おったまげた。
確かに下馬評から「オバマ氏優勢」は伝えられていたが、あの白人社会が本当に黒人を選出するとは思えなかった。
そしてそれは、選挙には勝ったものの就任がまだ、という今の段階でも変わってはいない。

勝利宣言の会場には高さ3メートルの防弾ガラスが用意されたと言うが、この結果を不服とする白人至上主義勢力がナニをするか分からないというアメリカの実情の表れだろう。
しかし「今」殺してしまっては、何をした訳でなくただ「大統領選挙に勝った」というだけで伝説になってしまう。

「やらせてみて、どうだったのか」

それこそが興味の先であり、「やらせてみたら、たいしたコトなかった」というのであれば、わざわざ殺す必要もない。

もしやっていたら、きっと違う未来があったはずなのに

みたいな曖昧な希望的観測で彼が後世に語り継がれることのないように、物騒なコトを計画している皆様には自粛を強く求めたい。
なんて日本語で書いても全く意味がないが。w

議会と大統領を民主党が抑えることにより、今後アメリカの急速な左傾化が起こる。
このことは、今の日本にとって必ずしも良いことではない。
という意見や、
日本よりも中国寄り、北朝鮮よりのアジア外交が行なわれる。
という意見が多く見られるが、影響はそんな単純なものだろうか。

自民党民主党いずれのリーダーも、この機に乗じて彼がスローガンに打ち立てている「CHANGE」を日本語に読み替え、「我こそは変革」と訴えてはいるが、ちっとも感じるものがない。
たしかに「若手」の「黒人候補」が、「白人」の「元大統領夫人」を打ち破って民主党の大統領候補になったあたりから、彼の演出が始まっていたのであり、それを、どこぞの世襲議員が真似してみたトコロで、簡単に出来る次元ではないのだろうが、そもそも彼が言う「CHANGE」の意味が違うのではないか、という意見を先日拝聴した。

彼の過去の著作を読むと、彼が言う「CHANGE」とは「自らが変わること」であり、「世の中を変えることではない」というのだ。
多分に共産主義的なニオイがしてくるが、彼が言っているのは「国が何をしてくれるかではなく、国に何をすることができるのか」、つまり、かのケネディとおんなじコトを説いているらしい。
ま、両者とも数少ない民主党の大統領であり、アメリカ国民は16年に一度、そんな民主党の大統領を欲するとも言われているが、何度も言うが彼には「志半ばで・・・」みたいなケネディみたいなコトにだけは、なってほしくない。

そして、ココからが重要なのだが、この考え方というのは外交にも適用されるという。
つまり、これまでアメリカの国益のみを追求してきたアメリカ合衆国大統領が、「世界のため、それがひいてはアメリカの国益に繋がる」に方針転換されるというのだ。
ソコで求められるものとは、従来のように「カネを出せ」「兵隊を出せ」といった「要求」ではなく、「ワタシ(我々)はこれをする。では、アナタ(方)はナニをするのか」という「意思表示」になるという。
それが「CHANGE」であって、その「CHANGE」に日本は果たして付いていけるかどうか、日本の政治化はどうか、世間はどうか、というコトになるのだが、アメリカの大統領がそうなった場合に全くの無関係で居られないのがこの日本という国。

そんなワケで、変化の最先端に居る必要もないが、その方向に流れる動きには乗って行きたい。
それができるかどうかだ、というのがその意見の要旨であるが、果たしてワタシは乗れるのだろうか。

何分にも、何にも始まる前に殺されてしまうことの無い様、身のまわりには充分ご注意頂きたい。
ってココに日本語で書いても、何の意味もないのだが。w