黒部

dubrock2009-02-18

ある人から今年の秋に黒部を旅行する、なんてハナシを聞かされた。

黒部。

一度は行ってみたいものである。

あそこはマイカーが規制されていて、お得意の「ケチケチビンボー旅行」が通用しない。
てっぺんまで行くには、麓からケーブルカーやらトロリーバスやらを乗り継いで行かなければならない。
それだけで5、6千円は掛かるという。

しかも、せっかく登るなら反対側へ降りたいトコロ。
「麓までマイカーで行って」では来た道を戻らなければならず、つまり「反対側までバスが迎えに来てくれる」カンジでなければならないのだ。

そいつは大変

なのだが、さらにさらに「てっぺんまで登るルート」はそれだけで結構な時間が掛かるので、「まず出発地に前泊、朝こっ早く出てその日は反対側にもう一泊」ぐらいのスケジュールでないと、「ゆっくりできない」のだと言う。
どうやら「黒部」を拝めるのは、まだまだ先のようだ。

ちなみにこの「黒部」、死んだバアちゃんは一人で行ったコトがあるらしい。
独学で「カタカナだけならなんとか読み書きできる」レベルのバアちゃんが、だ。
今こうして「行きたいなあ」と情報収集していると、あの80の年寄りの、その行動力のスゴさに驚かされる。
(もっとも当時小学生のオイラには、その「スゴさ」はちっとも分からなかったが。)


先日、嫁さんの母ちゃん(義母)がやって来た。
「せっかくだから」と浅草など案内したのだが、これがあまりウケが良くない。
やっぱり「中高年の原宿・巣鴨」か?
なんてどちらをご所望なのか伺ってみると、なんと「茨城の姉さんトコ」をリクエストされてしまった。

彼女(義母)にとって「旅行」とは、「物見遊山をすること」ではなく「遠くに住む人を訪ねて歩く」ことだったのである。
「旅行」に対する考え方は人それぞれであるけれども、「物見遊山に徹し土産物すら買わない」ワタシとあまりに対照的な義母。
行く先々で土産を買い込み、「誰にナニを渡すか」に頭を悩ましているその姿を見て、献身的な人生そのものだと感じた。

「もっと自分が楽しめばいいのに」
と思うワタシを、きっと逆の目で見ていたに違いない。

「お陰様」。
確かにそれもあるだろうけど、「物見遊山」が止められない。
そんな今日この頃なのである。

補正予算を早いとこ成立させて、「高速1000円で乗り放題」で大阪、名古屋に青森秋田だ。
あーでもそうすると、「バラマキの定額給付金」も決まっちゃうワケで、これは支持できない。
この大事な時期に予算成立が「居眠り大臣」の首と引き換え、ってのもいかがなもんだろうし、

「やっぱり選挙だ」

とか言いながら、結局みんな自分のコトしか考えていないのである。
ってか、「支持率10%割れ」から解散総選挙って、よほどの勝算が無ければ無いよな。

アソーさん、いつまでやるんだろうか。