女優

dubrock2009-02-27

今「芸能界の話題」つったら、やっぱり一番はコレ、「元グラビアアイドル小向美奈子覚醒剤で猶予刑」だろう。

ナニ、知らない?

事件のこと以前に、「グラビアアイドル・小向美奈子」を知らない?

そうだろうそうだろう。
オレも知らなかった。w

小向美奈子」について知ったのは去年、「独占告白・芸能界の副業は売春」みたいな週刊誌記事が話題になった時のこと。
その時既に「グラビアアイドル」だったし、話題になったのがネットの中でのコトだったので、先日の「覚醒剤で猶予刑」の囲み取材の映像で、「あぁ、小向美奈子ってのはこんなヒトなんだなぁ」と思っていたのである。

なんでも週刊誌への記事掲載の数ヶ月前に、シャブで 逮捕状が出て事務所は解雇。
例の「独占告白」はそのコトにヤケになって「全部バラしてやる」、といったトコロのようだが、所詮は週刊誌の見出し記事。
真偽の程は定かじゃないし、コチラの興味も一過性のものである。
ただ記事の内容が、「どうせそうなんだろ?」という世間の認識を追認するものだったので、注目されたというだけのコトだ。

で、即決裁判で猶予刑が出て、裁判所前での「久し振り」の囲み取材である。

「殴られて、強要されて、…」

目に涙を溜めて、覚醒剤の恐ろしさについて切々と語る迫真の演技である。
事務所を解雇になって以後、芸能事務所寄りの芸能マスコミ、ましてシャブ絡みである、自分の前にカメラが集まるコトなど考えられなかった。
これを逃しては、後はAV出演の時ぐらいしか、チャンスは無い。

今回記事のタイトルを「女優」としたのだが、この方の肩書きは「元グラビアアイドル」が主、「元女優」という報道は見当たらない。
それでも敢えて「女優」としたのは、つまりこういうコトだ。

このテの「カワイイ子」というのは、ガキの頃からチヤホヤされて育ってきて、それゆえ「カワイイ子限定の処世術」というのを身に着けて大きくなっている。
「おねだり」とか「うそなき」とか、そういった類のもので、一見してそうと分かるものなのだが、カワイイから思わず許してしまう、つまりは「カワイイ子限定」のものなのだ。

彼女も、「悪いことをした時には、こうやって目に涙を溜めて、上目遣いに精一杯反省の顔をすれば、まず許してもらえるもの」というのは知っている。
現にそれで、裁判でも猶予刑が出たし、その後の記者の取材も同情的だ。

「あと少し、あともう少しで、この辛く悲しいシーンのシナリオが終わる」
(次は復帰会見のシーンだ。)

そう思った矢先の、空気ブチ壊しの記者の質問。

「昨年の週刊誌の記事は、本当ですかぁ?

もうね、アホか、と。
空気読めやと。

今は悪いヤツらにシャブ漬けにされてしまった、グラビアアイドル・小向美奈子が、更生と再起を誓う流れじゃないか、と。

それをオマエ、要らん質問で台無しにしやがって

そんな素に戻った瞬間が全国のお茶の間に放映され、その後のその場を去る時の、口惜しそうな苦悶の顔までもが…

まあね、アレを見ていた視聴者の大半、それに裁判所前に詰め掛けたほぼ全ての人間の関心事というのが「芸能界売春は実在するのか」であって、もし実在するならば、一度はお願いしてみたいというのではないだろうか。
(いや、「小向美奈子と」ではなくて、「現役の若い子と」ね。w)
ヤリ込んだアイドルの再チャレンジ宣言なんて、これっぽっちも興味ないのである。
だいたい、売春について「自分はやっていないけど見た」、シャブは「DVを受け無理矢理」なんて、あまりに都合良過ぎるやろ。

そんなワケで、何故この人が「女優」ではなく「グラビア」なのか実感したワイドショーの1コマだった。

「処世術」など絶対に使わなそう(使ない?w)なaikoが「強く生きる女」を歌い上げ、それに共感するナカミーはなんだかウソくさいという、そういうハナシである。(違)