夢は大きく(10ヶ月)

dubrock2009-03-08

UFOキャッチャーからサルベージしたピラニアの飼育を始めて10ヶ月が経った。
最近のナッテリーさんはと言うと、稚魚の頃の斑点もすっかり消えて、いわゆる「成魚」となった。

ちなみに「成魚」とは、『稚魚・幼魚から成熟して生殖機能をもつようになった魚』と定義されるらしく、
んな、生まれてまだ一年足らずで生殖なんかできるかよっ
とツッコまれてしまいそうだが、文献によればそれも不可能ではないらしい。
とはいえ、繁殖時期には「共食い」も頻発するらしいし、まして混泳の難しい魚。
そんな興味本位で、ココまで飼い込んだ大事なナッテリーさんを無残な姿にするワケにも行かないので、コイツは終生単独飼育となるだろう。
(ってか、そもそもオスなんだかメスなんだかすら分からないのであるが。)

問題なのは、思わずノリだけで買ってしまったコイツら

チビ3匹

である。
日増しに大きくなり、かなりのヤンチャぶりを発揮している。

ちなみに、3匹買ったのは、それが3匹まとめて売られていたというのもあるが、「3匹なら、『全部オス(またはメス)』というコトはあるまい」という意識が働いていたというのも否定できない。
つまり、「もしかしたら繁殖するかも」という期待は間違いなくあるのだ。

ちなみに、「任意の3匹が3匹とも同性である確率」は4分の1。
つまりこれで、「全部オス(またはメス)」であったならば、それは「まあツイてないな」というコトになる。
それなら、諦めもつくだろう。
(若しくは、屋台で売られるヒヨコのように、「意図的にメス(またはオス)しか輸入していない」か。それも大いに有り得るハナシである。)

そこで、クビをもたげて来たのが「水槽」の問題。
そう、チビたちの「次の水槽」を考えなくてはならなくなってきたのである。

現状は、中古屋に転がっていた40センチ水槽(380円也)。
これが、ナッテリーぐらいの「中型から大型の肉食魚」を3匹飼うとなると、

最低でも90センチレギュラー

が必要になって来る。
今ある60センチレギュラーとは「たった30センチ」の差しかないのだが、これが大問題なのである。

90センチレギュラー水槽は、60センチレギュラーをタテヨコ比はそのままに寸法を1.5倍している。
つまり、奥行きも高さも1.5倍なのである。
これによる水量差がおおよそ100リットル。
実に60センチレギュラーの3倍近い水量を持つもの、それが、「90センチレギュラー水槽」なのである!

って、これを読んでいる熱帯魚を飼っていない皆さんから、「ナニをそんなに興奮しているのか」なんて言われてしまいそうだが、ちょっと考えてみて欲しい。
ホームセンターでもよく見掛ける幅60センチの水槽で、容量がだいたい60リットル。
それに入れ物やライト、フィルターに置き台、それに中に入れる砂などで、これでも総重量は100キロ近くになる。

置き場所とかよく考えないと、畳とか簡単に沈んで傾きますよ

なんて熱帯魚屋で脅かされたマドハンド(仮名)が、ひるんで導入を断念してもおかしくはないのである。

90センチ水槽はその3倍、水だけで200キロ近くなる。
だから、「専用の置き台は必須」だし、置き場所の水平レベルから取る必要が出てくる。
それに、「歩いて揺れるような床は不適」であって、ナメてテキトーな設置をすると床が歪み、それにより水槽が歪んで水が漏れる
その場合、水量がハンパないので大惨事になるのである。
これが落ち着いて居られようか。

つまり問題となっているのは、「置き場所が無い」というコト。
以前にも書いたが、水槽のベスポジはリビングである。
それは変わりない。
しかし、リビングと言うよりはむしろ「居間」である我が家に、そんなバカでかいものを置く場所なんて無いし、もし置いたら水族館みたいになってしまう。
だいいち床が持たない。
かといって「水槽の定番」玄関にも、そんなスペースはあるワケが無い。
あとはガレージくらいなのだが、ココに置いた水槽をわざわざ見に来るというのもチョット…
それに、寒くて冬場の電気代がヤバい。

そんな悩みを抱えながら行った中古屋で、程度極上の「スリム90センチ水槽」が3000円で売られていて、思わず飛び付きそうになったのだが、チョット待て、それは問題の解決になっているのだろうか。
そう、新品の90センチレギュラーだって安いものなら8000円からある。
問題は「置き場所」であって、値段ではなかったのである。

そんなワタシが、唯一思い付いた解決策、それは、

銀座あたりに事務所を借りて、ソコに120センチレギュラー水槽をバーンと…

問題は、「その事務所でナニをするか」。
事務所経費だけでも出てくれればそれでいいんだけど、その事務所でする仕事、なんかないだろうか。