忍野八海
政権を支持するかどうかはともかく、補正予算が成立して給付金の支給が開始され、28日からは高速道路が「1000円乗り放題」となるらしい。
システムの改修が間に合わず大都市圏をまたぐと2重課金されるトラブルがあるらしいが、そんなのは別にどうだってイイ。
「上限が1000円で打ち切りになる」
というのが画期的なのだ。
極端なハナシ、「1日1000円で乗り放題」でなくてもイイ。
本音「利用1回の上限が1000円」ならそれでイイのだ。
1000円になったらどうしよう。
もちろん、嫁さんの実家である宮城にはまず行く。
さらに足を伸ばして「盛岡に冷麺」。
それもあるだろう。
さらにさらに、もう長いコト行ってない、母ちゃんの実家「青森」。
あると思いマス。w
それからそれから、西に目を向けて「名古屋」、からさらに足を伸ばして「瀬戸大橋 、ぐらいは行きたいなぁ。
青森以上に行ってない、父ちゃんの実家「九州」は…、チョット無理だろうか。
いくら高速が1000円でも、ガソリンはタダじゃない。
だいたい、そんなにそんなに遊んでばかりも居られないのである。
渋滞?
化石燃料の消費による環境負荷?w
そんなのは実際「どーでもいい」のだ。
理由にもならない。
そんな、「チャンスタイム」を目前に控えてのこの週末は、さてドコへ行こうか。
実は、NEXCO東、中、西日本の「休日昼間割引」というのが実施中である。
これは、土日祝日の昼間、100キロ以内の走行に限って「半額」にしようというもの。
もちろん、「大都市近郊エリア」は対象外だ。
つまり、近場に限って言えば、週末はもう既に1000円なのである。
(まあ「1日1000円」ではないが。)
そんなワケで、富士山を目指してみた。
と言ってもいつもの「本栖湖」ではない。
河口湖インターを降りて左方向、本日の目的地は「山中湖」、それに「あわよくば忍野八海」である。
ちなみにココまでの通行料金、八王子まで600円プラス河口湖まで半額の950円。
安い。
「日本の名水」にも選ばれた「忍野八海」は、河口湖から山中湖へ向かう道中、国道を少し反れて寄り道するカンジになる。
林の中をしばらく進むと、「忍野八海→」
みたいな看板や、
「忍野八海P・当店で500円以上買い物しない場合は300円」
みたいな掲示は目立つのだ、肝心の「忍野八海」が見当たらない。
と、迷っているうちに、人気のないエリアに出てしまった。
仕方なくUターン。
最寄りの、
「駐車料の300円は、この箱に(勝手に)入れて下さい。」
というトコロに停めた。w
いや、ちゃんと300円入れたよ。w
入れたけど、
「コレって1円玉とか、石ころとか入れるヤツ居るんだろうなぁ」
とそんなコトを考え、その昔「野菜の無人直売所」をやったら、野菜はおろか「料金箱」までブッ壊されて、「もう二度としない」とボヤく近所のジイさんを思い出した。
まあともかく、オイラみたいな小心者の居るお陰で、「夕方には小銭がザクザク」なんだろう。
ともかく、300円は払った。
払ったから心置きなく忍野八海観光である。
「忍野八海はこちら→」
という案内に従って駐車場脇の小道を進む。
小道の脇には小川も流れていて、風情満点である。
が、しかし!
なんだか懐かしい匂いがする。
この匂いは、神田川か石神井川か…
有り体に言えば「ドブ臭い」のである。
それもそのはず、よく見れば小川には、近隣住民の生活排水と思しきものが、パイプから滔々と流れ込んでいた。w
ま、ま、www
まだ忍野八海に着いたワケじゃなし。
気持ちを取り直して先を急ぐ。
と、眼前に急に広がるのは「湧池」。
あれだな、「忍野八海」ってのは富士の伏流水が8つの池(湧池、出口池、お釜池、濁池、鏡池、菖蒲池、底抜池、銚子池)から湧き出るポイントのコトなんだな。
確かにその透明度は驚く程で、水深数メートルから十数メートルとも言われる湖底に沈んだ1円玉が、ハッキリ見えるほどなのである。
そして池にはニジマスやコイなどが泳いでいて…
で、?
見どころって、このコイにエサをやるくらいなんだろうか。
まあ水がキレイだから、ニジマスとかがこんなに大きくなるんだろうけどさ。
とりあえず、その「8つの池」とやらを全部みようかと思うのだが、これがどうにも勝手が悪い。
池を見るには土産物屋の中を通らなければならず、ソコには何故か中国人の団体客が、…
いやさ、文化とか違うんだろうけど、通路とか占拠してヒトの通行を妨げといて、それをこれっぽっちも気にしない国民性っていかがなもんだろうか。
だいたい店員も、そんな中国人観光客がオイシイんだか、オイラにまで「ニイハオ」とか言いやがる始末で…
正直、萎えました。
ガッカリです。
真新しいトイレも、信じられないくらいに汚くて、それは「観光客が汚すから」とかいうレベルではなく、掃除する気が微塵も感じられないというか何と言うか。
まあまあ、気を取り直して喧騒を離れ、周辺を散策です。
「忍野八海と言えばコレ!」
という、小川の中でたなびく水草。
ん〜
コレです、コレ。
でもね、よく見ると川底に空き缶とか沈んでいるんですよ。
それも新しくはないヤツが。
つまりナニが言いたいかと言うと、たとえその空き缶が観光客の捨てたものだったとしても、
「そのままでイイのか?」
というコト。
オマエら、その自然で食ってるんだろ?
「日本の名水百選」で集客したいんだろ?
「忍野八海」って、そういうトコなんだろ?
ならさ、川の清掃だって、トイレの掃除だって、そもそも客を第一に出迎える
「当店で買い物しない場合、駐車料300円」
の看板だって、考えるべきじゃあないのかい?
そんなワケで、「公共の無料パーキング」に「キレイなトイレ」で成功する地方の観光地が増える中で、久し振りに
「古い汚いサービス悪い」
そんな昭和の観光地の典型みたいな忍野八海だった。
ちなみに、帰りは東名に抜けて御殿場から東京インターまで1800円也。
これも中央道ルートよりちと割高で、ちょっとガッカリしてしまった。
毎回毎回、「大成功」とは行かないのである。