定額給付金は、誰のもの?

dubrock2009-05-01

私と、お父さん、2人が「高齢者」だから2万×2で4万でしょう?
それに息子(長男)とその嫁で2万4千、それに子供が二人だからさらに4万で、…

お義母さんが家の定額給付金支給額を指折り数えている。

なんだかんだで10万円からのお金がポンと入るんだよ!?
そしたら『多少』と言わず、それなりに期待するでしょう。
少なくとも、『私』と『お父さん』の分、『4万』は貰わなくちゃ。

なーんてまさに「取らぬ狸の皮算用」だったが、果たして長男夫婦から4万「プラスアルファ」の部分をせしめるコトが出来たかどうか。
住民票に登録された人数分の給付金が、「世帯主」の個人口座に振り込まれるこの仕組みというのは、なんとも厄介なものである。

「高齢者の分」が「ワタシの分」であるならば、では「子供の分」とは誰のものであろうか。

「その2万円は、私の分でしょ?」

なーんてアフォなガキが親に詰め寄る場面が朝からお茶の間に流されていたが、もとはと言えば「定額減税」であって、それが還付でなく現金で支給されただけのコト。
「税」とはいえ「消費税」とは性質の異なるものだから、「消費税を払っているから」とは言ってもそれで「2万円を受け取る権利」とはならない。
だいいち、高校生が払った「消費税」というのはそもそも「親から貰った小遣い」が財源ではないだろうか。
もしそうなら、その「消費税」は世帯収入からの支出であるし、もし「アルバイトして得たお金」というのであれば、どうぞ独立して「世帯主」となってから言って頂きたい。
基本的な生活の基盤を親に依存しておいて、権利だけ主張するとは…

いや、これくらい言えばまあほとんどのガキが黙るだろうし、逆に親ならば、これくらい言えなくてどうする、というコトなのだ。

「2万貰ったコ(同級生)が居る」というのであれば、それはそのコの親からの「お小遣い」であり、「余所は余所、ウチはウチ」。
それだけのハナシなのだ。
だいたい、国内の法人、個人からの税収で運営されている「国」が、支持率欲しさに「現金」なんかバラ撒くからややこしくなるのであって、歳入の不足を「国債」で補うことによって、見掛け上「お金が無い」という状況が生まれない「コスト意識の欠如」が生んだ愚策が「定額給付金」と言えよう。
その「国債」を海外の投資家がドル建てユーロ建てで買ってくれるならまだ「借金」という感覚もあろうというもの。

自国の国民が国債を買って、その国民の納税により償還される国債

それが投資先として適切なのかどうか、分からなくなってくる。

補正予算」などその真骨頂。
財源の大半を国債で賄おうってんだから、そんなもの断固反対、で盛り上がりそうなトコロなのだが、肝心の野党第一党民主党が静かなのは、どうやら「党首の秘書」だけの問題ではないらしい。

建設国債を乱発して道路を作り、地元の土建業者から地域を活性化して…」
という手法は、いわゆる田中角さんの定石であって、その流れを汲む金丸、小沢のラインにも脈々と…
って、考えれば考えるほど、民主党ってな「使えない政党」である。
結局、麻生のやろうとしている「昔返り」について、誰も何も言えないのだ。