成仏できない

dubrock2009-06-04

空いた時間に、「ちょっと」と立ち寄ったサウナでテレビなど眺めていたら、人通りの多い路上で白昼堂々人質事件発生。(!)
現場に駆け付けた若かりし日の三浦友和は、構えるなり容赦なく拳銃を発砲。(!!)
さらに撃たれた犯人を殴る、蹴る、・・・

名作、「西部警察」の一コマ、である。

「警官が発砲」なんて考えられなかった時代、「ホルスターには『握り』だけのダミーが入っている」とか、「実弾(タマ)は入っていない」とか言われていた時代に、ラストの派手な銃撃戦とカースタント(壊れる車も「日産自動車」。それを「イメージ悪い」とかガタガタ言わないのが、時代なんだなー。)がウリのドラマという認識だったのだが、今改めて見れば火薬の使い方がハンパじゃない。
まあ何かって言うと「爆発」「爆発」。
でもそれ以上に、ドラマの本筋に関係の薄い部分では、かなり強引なストーリー展開

よくこんなシナリオで企画が通ったと思うが、日本全国をロケ地にした「ご当地シリーズ」に、あれに当時地元は熱狂したものだった。
ちなみに、当時ガソスタで働いていたウチの奥さんは、「これからクラッシュするパトカー」に給油したそうだ。
窓を拭こうとして、「触らないで!」と慌てられたという。
(そりゃそうだ。これからひっくり返るパトカーが、何故か急に窓だけピカピカでは繋がらない。w)

大門刑事がヘリから狙撃し(これもゴルゴ並みの技だぞ。w)、事件は無事解決。
ラストは必ず、なんか雰囲気のあるスナックで打ち上げとなるワケですが、(そりゃ峰竜太も浮気するっちゅうハナシですよ。)石原裕次郎が、若い!
そして、今見ても「カッコいい!」。

クールビズ」だか何だか、ジローラモ風のチャラいスタンドカラーシャツが山手線に溢れているが、そいつらに見せてやりたい「着こなし」なのである。
(襟だけ白いピンクのシマシマシャツなんて、なかなか着られるものではないゾ。)

その裕次郎が死んで、二十余年。
小樽の記念館もワインも、「一段落」なのではないだろうか。

と、今回、「伝説の西部警察」、満を持しての再放送のココロというのが、



裕次郎二十三回忌orz


いやね、何にも無くて再放送なんかするワケなし。
何かしらの宣伝を兼ねて、というのも「想定の範囲内」なんだけど、「二十三回忌」てどうよ「二十三回忌」て。

「いも焼酎」プレゼント?

国立競技場に5万人?

坊主100人?


パチンコだけに飽きたらず、死んだ人でいったい幾ら儲けようと言うのだろうか。

いやね、「ひばりちゃん」の養子加藤がどんなに散財しようと、パチンコのネタにしようと、そりゃコチラでどうこう言う問題じゃない。
だって、本人がそうさせる為に養子にしたんだから。

でもねえ、大門にポッポにパンダ正輝にと、揃いも揃って「いい歳」のオッサンが集まって、「困った時の裕次郎頼み」ってどうだろうか。
これじゃあバラエティでいじめられいじめられ頑張ってる「まゆげ」だけが孤軍奮闘ではないですか。
(まあ「パンダ」は聖子ちゃんと結婚したコトで、それなりの義理を果たしてる、とも言うが、・・・)

そんなワケで、「10年前にとっくに成仏したはずなのに、引っ張り出される裕次郎」。
それでいいのかというそういうハナシなのである。

次は、「幕張メッセで三十三回忌」?
オレは「拳銃の使用は適正だった」と大門課長が会見で大真面目にコメントする、「リアル西部警察2009」の方が、ウケると思うけどなー。