おっ♪佐山展生

佐山展生(のぶお)という方をご存知だろうか。
ライブドア堀江がニッポン放送にちょっかいを出した「ライブドア騒動」。
もう5年も前のことになる。

あの時、報道各社は一斉に「堀江叩き」を展開するも、文系出身者が大半の「経済オンチ」が見事に露呈して、ナニが行なわれているのかもマトモに伝えられない体たらく。
M&Aのプロフェッショナル」なんて触れ込みで出てきたSBI北尾は、鼻が詰まったような甲高い声でカンに触る上に、ナニ言ってるか分からない。
それでいて態度がデカいときたもんだから、

「ちょ、マトモなヤツ居ないのかよ!?」

と世間が苛立ち出したその矢先に現れたのが、かの佐山展生氏だったのである。
物腰穏やかに理路整然と語るその語り口が好評で、一躍メディアに引っ張りだこになった。

佐山 展生

そう、このオッサンである。
見覚えがある人も多いんじゃないだろうか。

佐山展生氏はブログも運営(http://www.nobuosayama.com/)していて、そのテレビ出演での知名度アップとともにそちらもそれなりの賑わいを見せたが、GCAとかいうM&A会社の代表に就任したことを理由に、2006年09月13日から更新を停止していた。

そのブログが、

いや、そんな大袈裟なコトでもないのだが、その更新が停止されたブログが、2009年06月13日に再び更新されていたhttp://www.nobuosayama.com/ithink/archives/2009/06/cuxcvch_1.html)のだ。

これはいったい・・・?

なのだが、NIKKEI NET Biz Plus(http://bizplus.nikkei.co.jp/)というサイトに寄せたコラム(http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/sayama.cfm)が、転載されたというコトらしい。

ならば取り立ててどうというコトは・・・

なのだが、そのコラムにおいて、先の「郵政公社に関する鳩山(弟)騒動」について言及されていたので、改めてこの問題を考えてみようかと思う。

もともと「郵政民営化」とは「小泉構造改革」の核となる部分であって、その実務を担う西川氏は「民営化の旗手」として、ダイナミック経費節減などに手腕を奮うこととなっていた。
氏からすれば、「3選はしない」という理由で小泉純一郎が首相、そして自民党総裁のポストを退いて以降、竹中平蔵などの取り巻きが早々に撤収するなかで「取り残された」感が否めない。
いま、政府が100%保有する郵政公社株の売却を凍結すると表明した麻生太郎からすれば、いずれその株式会社化すらも反故にしたいのは明白。
だから、その意図を汲んだ鳩山邦夫が「かんぽ」の売却を差し止めるのも、西川の再任を阻止するのも、本来からすれば国民の批判を集めて当たり前の動きと言えよう。

しかしながら
筋の通ったことをしようとした鳩山邦夫 → イイモン
それを影で妨害する小泉一派 → ワルモン

という色分けがなされていて、いま西川の擁護をしようものなら、「いかにも既得権の権化」みたいに思われてならない印象を受けるのである。
(実際佐山氏のコラムを読んでみてどうだろうか。なんかいやーなカンジがしないだろうか。)
その意識の表れが、小泉純一郎が応援演説までした現職の横須賀市長候補が、選挙で「叩き落ちる」という結果に出ているのではないだろうか。

少なくとも「かんぽ」に関して言えば、「人員の過剰による収益のマイナスが、ひいては資産としての施設の価値も下げている」というコトが明白なのであれば、まずもってやるべきは「人員削減」であって、その手間を省いてある特定の企業に宛てて投げ売るコトではなかったハズだ。
それを怠った経営責任は、当然取ってしかるべきだと思うのだ。

そんなワケで、佐山氏の更なるご活躍と、ブログの再開を望んで止まない、今日この頃なのである。