いわゆる、「前札(まえふだ)」ですね、

dubrock2009-08-30

今日はマスコミ各社待ちに待った「衆議院議員総選挙の日」である。
今か今かと昨年来から言い続けた、4年に一度の「祭り」の日である。

今日の朝7時から夜8時まで、その間に近所の投票所に赴くワケであるが、今回は期日前投票が1000万人を超えたらしい。

1000万人。

実に仙台市10コ分の人が(分かりにくい?w)、事前に投票を済ませたことになる。

これを「注目の高さ」と見るか。
いやいや、従前の「不在者投票」の要件よりも緩和されたのが浸透した、というのが正しいだろう。
「当日は(私用で)出掛ける」が理由になるというのは大きい。

あとは当日前までに、「意思が決まっている」というコト。

事前に入れても当日入れても、どのみち一緒、というのでは、わざわざ日曜日のスケジュールに入れる必要もあるまい。
10時くらいまで朝寝して、遅い朝食食って、ちょっとウトウトして、そいでもって水槽なんかイジって(オレだけか?)、午後から奥さんのお買い物に付き合って、帰りにちょっとお食事なんかして、つったらあっという間に8時なんか過ぎてしまうのである。

朝のテレビでその「期日前投票」を指して、
「投票後に心変わりした時のリスク」
を言う人が居た。

んなこたぁねえよ。w

なのだが、このハナシを聞いて思い出したコトがある。

官公庁の入札の話である。

たいていの官公庁の入札(重油など)は、当日参加業者が集まって、一斉に「入札書(いわゆる「札(ふだ)」と呼ばれるもの)」を入れて、その場で開札、落札者の決定となる。
ところが東北大学というトコロだけちょっと変わっていて、開札日の1週間くらい前までに封印した入札書を提出して、当日は開札のみを行うのである。
いわゆる、「前札(まえふだ)」である。

これは入札当日、「参加企業なし」なんてコトのないように(担当者面目丸潰れw)というのもあるし(実際、締め切り前日に担当者から「札、マダー?」と催促されたこともあった。)、厳格な入札を行なった場合に、「書類不備」が多発して「入札にならない」というのを避ける狙いがあるとも言える。
(厳密に言えば、「入札」に参加できるのは参加企業の代表取締役(社長)、もしくは代表取締役から年間で委任状を渡された支店長であり、それ以外の人間が参加する場合には「参加する権利を持つ者」からの委任状が必要である。ところが実際は、参加権のない支店長の委任状を持ってきたり、社長の委任状に押された「社長印」が登録のものと違っていたり、「いいオッサンが集まって、もうグズグズ」なのである。)

そんなこんなで、3月の初旬に、「4月以降」の重油の納入価格を入れるワケであるが、・・・

まあだいたい、年度の変わり目とともに仕入先(元売)が「新価格体系」なんてのを打ち出してきて、それが「途方もない値上げ」であったりなんかして、3月の初旬に入れた価格なんかでは、とても納入できる状況ではなくなってしまう。

アフォな上司にせっつかれて、すぐさま価格交渉に赴くのであるが、
「つい先日契約を締結したばかりで、価格の変更契約なんかできませんよ。」
と一蹴されるのがオチ。
「年間契約の価格を、入札でお出し頂いたハズですが?w」
なーんて言われてしまうのである。
湾岸戦争の時には、4月1日の契約締結前に価格交渉に行って「業界中の笑い者」になったツワモノも居た。)
だいたい暖房用重油の納入なんて、実際は10月以降。
夏前に価格折衝することすら、ナンセンスなのである。
(まあ、そういう「無駄なコト」をして時間を潰すのが「サラリーマン」、なのでもあるが。w)

そのうちに情勢は安定し、冬場の最需要期である1月頃にはアラブの王様が投げ売りを始め、市場価格は大きく下落して契約は「ボロ儲け」。
情報を察知した担当者からの電話を逃げ回りながら、3月31日の契約満了を待つのである。

それが商売よ。

なーんてあの時の上司はタバコをふかしながら当時駆け出しだったオレに教えてくれたが、・・・

よく考えれば、「選挙」も似たようなモノですよね。

任期が4年というコトは、つまり「4年契約」というコト。
それが契約早々に「情勢が変わった」とか言っても、ハナシを聞いてくれるワケがなし。

それが政治よ。

なーんて、やっぱりタバコをふかしながら言っているのだろうか。

入札は、たとえ参加企業が何社あろうとも、落札して契約にありつけるのはただ1社のみ。
あとの残りのは「烏合の衆」である。
参加するだけでは「意義」がないのである。

そしてワタシが投票する候補者というのは・・・




往々にして、受からないんだなぁ、これが。w