中止に反対する協議会

dubrock2009-09-05

「ダム建設反対」というと、村のごく少数が景観や自然環境保護を訴えて白地に赤文字のプラカードを掲げ、付近住民からは「変わり者」と白眼視されるイメージが強い。
そんな「草の根の市民運動」にマスコミが飛び付いて、事の次第を東京・霞が関の役人に突撃取材する流れだ。

ではその「逆」は?

「ダム建設すいし〜ん」と練り歩くデモなんか見たコトないし、そもそも表立った運動なんかしなくたって、粛粛と計画は進行されるものだった。

それがどうだろう。

八ッ場ダム建設中止」を政権公約に掲げた民主党の圧勝によって、国土交通省は早々に入札を延期。
途端に、ダム推進派が炙り出されてきて、「政権公約を見直せ」の大合唱である。

「ダム完成は首都圏の悲願」
(東京都の担当幹部)
「ダムができ国道や町並みが整備されることで今日まで来た」
(水没予定地に住む女性)

それまで報道紙面を覆っていた
「永年住み慣れた里山を失うのは苦痛であり、損失でもある」
みたいな感傷論はかけらも出て来ない。
というか、散々「ダム建設反対」を煽ってきたマスコミが一転して、「これまで掛けて来た費用との勘案が必要」なのである。

念願のダム建設中止が成されようとしているのにこれでは、いったいナニがしたいと言うのだろうか。

そんなワケで、関係7町村の首長などが参加する「建設中止に反対する協議会」なんてのが作られる雲行きの昨今、「建設中止反対に反対する市民運動」を始めようかと思う、今日この頃なのである。

みずほちゃんも、自衛隊の即時撤収を取り下げて民主に埋没するくらいなら、連立政権になんか参加しないほうがよくないかい?
まだ政権発足すら、してないけどねー。w