デジタルテレビは地デジを観るためのものではない

dubrock2009-09-18

ジャパネットのタカタシャチョーが、今日も金切り声を上げている。

今日は「あの」、デジタル薄型テレビが248,000円!
下取りがあればなんと198,000円!

ウチのテレビは2000年の元旦に初売りで買った、「平面」ブラウン管テレビ。
もちろん「アナログ」である。
(つか当時、店頭に「デジタルテレビ」なんて無かった。w)

でも、テレビに20万円・・・

正直、買えねぇ・・・ ○| ̄|_

なのだが、実家の方はというと、夫婦双方とも「デジタル薄型液晶」が茶の間に鎮座している。

しかしながら・・・

カミさんの実家は従来のアナログ電波をバリバリ受信しているし、「かろうじて」デジタル電波を受信しているウチの実家はというと、NHK-BSで大リーグ中継がデフォルトのチャンネル設定となっている。

結局、地上波を「わざわざ」デジタルで受信したトコロで「らりぴー」か「番組宣伝」。
60過ぎの老夫婦には、観るに堪えないものばかり、なのである。

デジタルは、キレイに映るでしょ。

そうは言ったって、建設中の「世界一高い」テレビ塔から電波が飛ばされていない現状では受信は安定せず、数分に1度くらいのペースで画像が「大いに」乱れる。
これがデジタルなものだから、「乱れ」も「ゼロか100か」、「映らない」となれば全体がモザイクみたいに判別不能になる。
これなら、「乱れながらも若干映ったアナログ」のほうが、ストレスなく観られる気がしないでもないのである。

ところで先日、「2ちゃんねる」など徘徊していたら、

デジタルテレビは地デジを観るためのものではない

という主旨の書き込みを見かけた。

んな、「地デジ」観なけりゃ、何の為の「デジタルテレビ」よ!?

なのだが、あの何十万円もする「デジタルテレビ」というのは、本来「デジタル放送」を受信するためのものであって、「地デジ」はその機能の一部でしかない、というのがその書き込みの主旨のようだ。

意味わかんない?

ちょっと前にキムタコがやってた、
「テレビに光を挿すんだよ」
というNTTのCMがそのコトであって、それが分かりにくいというので最近リニューアルされた、
「なんでテレビの展示コーナーに光フレッツのチラシがあるんですかぁ?」
というのがそのコトなのである。

デジタルテレビに光ファイバーケーブルを挿す(挿して、諸々の手続きを済ませる)ことによって、観たい映画がオンデマンド配信されたり、スカパーだって観れちゃうようになるのである。
もう、「らりぴーはいいよー」って言いながら我慢する必要もなくなるのである。
DVDをわざわざ借りてきて、「今夜はコレを観なくちゃ」というのも無くなるのである。

そんな、夢のようなハナシ・・・

なのだが、そんなの70近い老人が理解できるハズもなく・・・

だいたいだね、ADSL接続料を毎月数千円払っているワタシであれば、
「月々4000円の光フレッツ?それでネットもできる?なら乗り換えでいいよね。」
というハナシであっても、元来ネットに接続なんかしていない老人にとっては「新しい出費」であるし、そもそもウチの実家って、「光」の提供エリア外・・・

そんなワケで、思いもつかないオーバースペックに、法外なカネを払わされている昨今、「地デジ」観たいだけなら9800円の地デジチューナー買えばよくね?
な今日この頃なのである。

なんでそのコトをテレビで言わない?

そりゃアナタ、ソレを言っちゃあ、おしまいよ。
無料で電波を垂れ流して、広告料で儲けるビジネスモデルが、終わってしまうからなのである。

そんなのとっくに、終わってるんだけどねー。ダブリュー!