郵政の民営化には、賛成だったんだけどね

dubrock2009-10-21

日本郵政の西川社長が辞任した。
とは言っても、どうせ辞めるなら鳩山の弟の方と対立した今年1月のほうが良かったワケで、「機を逸した」感が否めない。
「ナニを今さら」である。

この西川氏、辞任会見での激昂ぶりを見た限りでは、三井住友銀行頭取、全国銀行協会会長などを歴任しただけあって、プライドだけは滅法高いのだろう。
そのプライドの高さが仇になり、役者が皆去った「小泉劇場」に居残り、一人醜態を晒す結果となってしまった。
「登った梯子を外される」の典型なのだが、梯子が外されたのは大分前のこと。
それを進言してくれる人が居なかったのか、それとも聞く耳を持たなかったのか、随分と痛い思いをした。

そんな「痛い思い」をしながら西川氏が最後までこだわったコト、それがどうやら「日本郵政グループ株の上場」のようだ。
このことについては、「売るタイミング」があることはともかく、基本的には間違っていないと思う。

あとは、「かんぽ」売却の時にも問題になった「資産価値の精査」である。
あの時みたいなデタラメで株価も算出されては、確かに「国民の財産の毀損」である。
でもそうでないなら、ソコソコ適正な価格で売却され、それが国庫金に編入されるのであれば、むしろやるべきだと個人的には思うのである。

それが、株式の売却禁止を法制化され、「事業については全国均一のサービス提供を保証」なんてされてしまっては、またぞろ豊満経営と、それに纏わる利権の温床になってしまう。
そういうコトでは困るのである。

では、なんでこんなコトになってしまったのだろうか。

郵政民営化に賛成か否か」と小泉純一郎に煽られた4年前の解散総選挙
重要法案は他にもあるが、そう言われると対立する当時の野党は「郵政については反対」の立場を取らざるを得ない。

得ないけれども、・・・

「郵政」を支持母体とする「郵政造反組」を除いてほとんどの国会議員にとっては、「郵政民営化」なんてホントはどうでも良かったハズだ。
自民党が賛成って言ってるから反対」
それが民主党の本音だったと思うのだ。

ところが、

ところが、だ。
「郵政半ば」のまさかのタイミングで小泉は政権を投げ出し、あろうことか国会議員の職まで投げ出してしまった。
申し訳程度に「後任」と名指しした安倍は、見た目通りの「能ナシ」で、ナニもしないまま1年で辞める始末。
いや、「ナニもしない」ならまだ良かった。
コイツは「我こそは民意」と言わんばかりに、郵政とはカンケーない法案で「再可決」までやりやがったのである。

その後、福田、麻生と「内閣総理大臣」の大安売りがされ、「麻生」に至っては「ボクは郵政民営化には個人的には反対だった」なんて言いやがったのである。
当時自分が担当大臣だったくせに。

そんなこんなで自民党に批判が集まり、こんどは「政権交代」なんて鳩山(兄)に煽られて、郵政のことなんてこれっぽっちも考えずに民主党政権

参院議席数があるにせよ、社民党はともかくなんで国民新党と連立なんだ?

なんて疑問に思ってから、「そう言えば」民主党郵政民営化には反対だったんだ、なんて今さら言っても遅いのである。

八ツ場ダム建設中止賛成。
ダム建設ストップ賛成。
羽田のハブ化賛成。

でも、郵政民営化も賛成。
そんな時は、どうすればいいのだろうか。
(あ、今は自民党も「郵政民営化反対」か。)

亀井静香独りの漁夫の利が気に入らない、今日この頃なのである。

ちなみに普天間飛行場移設・・・

正直、どうでもいいです。
(だから、そういう態度がこういう結果になったんだろって?ごもっとも。w)
ちなみに移設予定地「ヘノゴ」は、東北地方の方言では「男性器」を指す。
テレビで言っていいのか!?