人生いろいろ

dubrock2009-10-23

昨日は朝から、長門裕之が世界の不幸を一人で背負ったような顔をしてテレビに出ていて、吐き気がした。
浮気に借金、ついには女房の痴呆までメシのタネにして今さら「オシドリ」もないもんだが、「旦那に尽くす献身的な嫁の役回り」が南田洋子の希望だったのだろうから、外野がとやかく言うコトもあるまい。

ちなみに葬儀は、「長門の仕事の都合で1週間後」だそうである。
関係各位に周知を徹底し、「最後にもう一稼ぎ」といったトコロだろうか。

長門が75歳、南田洋子は76歳だったそうだ。

晩には北島サブちゃんが、73歳のご老体で「フレンドパーク」に出演。
元気な姿を見せていた。

日本郵政の新社長になる斉藤次郎氏も73歳。

「末期がん」の宣告を受けた、今年72歳のオヤジが入院して、丸2週間が経った。
入院直後は、緊急輸血、大量下血、モルヒネ投与と悪化の一途を辿り、「もはや」と覚悟するくらいの状態であったが、ここ1週間ぐらいは容体も落ち着き、「一時帰宅」も考えられなくはない状態になってきた。
人間って、「なかなか死なない」のである。
(とはいえ、少ない選択肢の中から「血小板の成分輸血」など治療法を模索し、ここまでにしてくれた「頼りない担当医殿」と看護師の皆様には、大いに感謝したい。)

最近になって、いろんなことが分かってきた。

オヤジが入院したのは2週間前のことだが、その「ちょうど1週間前」には、「がん」と診断されていた。
どうやらその時にはもう、「このまま入院」と言われていたようなのだ。

「心の準備」?
「身辺整理」?

何と言ったかは知らないが、経験の浅い若い担当医をいいことにその日は病院を去り、家ではそのことは言わない。
「だんまり」だったのである。

とはいえ、出血による貧血は次第に酷くなり、ついには「杖」なしには庭にすら出られなくなった。
それでも、「言わない」。
「腰が痛い」とか適度なことを言って、貧血による目眩を誤魔化していたのである。

そうまでしてでも、「入院」はイヤか!?

コドモじゃないんだからと言いたくなるが、本人にとっては「入院はゼッタイイヤ」だったらしい。

なので、医師と約束していた「1週間後の内視鏡検査」をブッチして、終いには直々に電話で呼び出され、「翌日改めての内視鏡検査」には、立って居られないくらいの貧血状態なのに入浴をして望んだ。

おそらく「最後の風呂」とまでは行かなくとも、「しばらくは帰って来れない」ぐらいの覚悟があったらしい。
(「ソレを誰にも言わなかった」というのが、いかにも オヤジらしいというか。)

「がん」は、自覚症状が出てから「持って半年」が相場だそうである。
昨日の内視鏡検査で、「とりあえず来週までは入院継続」が決まったオヤジ。

70を過ぎて、死ぬヤツ、死にそうなヤツ、まだまだ稼ぐヤツ、社長になるヤツ、天下るヤツ、渡るヤツ。
人生いろいろ、である。