負けた奴は裸になる

dubrock2009-11-27

製造業の派遣工大量解雇に沸いた、去年の「年越し派遣村」。
「コンクリートより『人』」、「今年は派遣村を作らない」が鳩山政権のスローガンらしいが、失業給付切れで「年越し要支援」の人間が、推計で20万人近く居るらしい。

失業給付切れ?

「要支援」??

だいたいだな、「(寮を追い出されて)住所地を失って失業給付もままならない」が、そもそもの派遣村の設立主旨じゃなかったっけか。
なんだよ、「失業給付切れ」ってよ。w
貰うもの貰ってるじゃないか。

そいでさ、漫然と1年もの間プータローやっててさ、今さら「年越しの銭もない」なんて、どの口が言うんだろうか。
集まられる日比谷公園こそ「いい迷惑」である。

っていうか、あれだろ、「格差」だとか、「弱者救済」だとか言ってなんとかして貰えるうちは、やってもらおうと言うのが本音なんじゃないだろうか。

世話人がせっせと生活保護申請する姿も、テレビで放映されていた。
それでも、「タダめし」にありつけなかった面々が、今年の「要支援者数」という理解でいいんだろうか。
「最後の一人」に生活保護が給付されるまで、このムーブメントは続けられるワケだ。

日本国民であれば、「最低限の文化的な生活を営む権利」が保障されている。
と、同時に、「勤労」と「納税」が義務でもある。

何も「税金払え」とは言わないが、自分の食い扶持くらいは、自分で稼げ。

この次元に於いて、「労基法無視のブラック会社」だとか言ってる場合では無いのである。
「希望する職種に妥協したくない」とかいう寝言は、自立してから言って頂きたいのである。

片方では劣悪な条件で過労死するまで働き、片方ではマトモにたったの8時間すら働く気がない。
日本人てな随分と両極端な民族になってしまったものである。

と、思ったら、ココにも「タダめし」にありつこうとする輩が現れた。
話題の「事業仕分け」で、科学技術予算削減に反対するノーベル賞学者4人衆である。

恥かしげもなく老体を晒し、公衆の面前で「緊急声明」と来た。
何の冗談だろうか。

正直なトコロ、個人的には「スパコン」も「GXロケット」も否定的だ。
それ本体の意義を言われれば確かに、「削減」なんて、まして「廃止」や「見直し」なんて有り得ないだろう。

しかしだ。
いずれの予算も、それを毎年受け取ることによって、収益として予算化してしまったヤツらの存在が見え隠れしてしまって、純然たる研究開発に充てられる部分はいかほどなのか、懐疑的にならざるを得ないのである。

すると、この「偉そうなオッサン達」もそいつらに雇われた気がして、・・・

先のノーベル賞学者、奇人益川大先生が、記者のインタビューに応えて言っていたではないか。

ノーベル賞」は20年前の功績を追認しているに過ぎないから、今さら国が「ノーベル賞学者の育成」に予算を割いたところで、成果は「早くても」20年先のことだろう。
それ以前に、「予期せぬ大発見」に与えられるのが「ノーベル賞」であるから、業績を見込まれる研究に助成金を出しても、意味が無いだろう
、と。

別にスパコンやロケットでノーベル賞取る気でも無いだろうが、このテの継続が大前提の予算については、まず「削減」を言ってみるべきだとワタシは思う。
すると利害関係人が瞬時に炙り出され、かの宇宙飛行士・毛利さんのように騒ぎ立てるのであろうから。
(宇宙から還って農業などしていたこのヒトが、今はあんなポストに就いているとは意外だった。)

対岸の火事」のうちは静観。
火の粉がかかると、「大騒ぎ」。

ならば、聖域「思いやり予算」も思い切って「削減」と言ってみてはどうだろうか。
意外なトコロから、「熱い」と声がするかもしれないのだから。

そんなワケで、このデフレの時代に、借金で賄われる「国庫金」に群がる輩がそこら中。
なんか真面目に働くのがバカらしくなってくる、今日この頃なのである。

事業仕分け」に何の拘束力も無い、というのがミソである。