栗城 史多(くりき のぶかず)

dubrock2010-01-13

羽織袴の三流芸人がバカ騒ぎした挙句に、過去の高視聴率番組の一挙再放送に辟易して、回したNHKで山に登っていたのがこの、「クリキ」とかいう男。

エベレストにアタックして失敗するところから観たのが1月4日の第1回放送で、番組を頭から観たのが9日の再放送。
図らずして2度とも観るハメになった。

それを「何かの縁」と思うか、それくらい民放がカスだったと見るか。

ともかく、ものすごい映像で一気に引きつけられる。
そういう魔力を持った番組だった。

ハナシは、「世界の7大陸にある7つの最高峰に登頂する」という、登山に何の興味もない人間にとってはホントにどうでもいい内容を追ったもの。
それを「クリキ」は、「単独」、「無酸素」で達成するというオプションを付けてチャレンジしている。

そしてその「チャレンジ」の模様を自ら撮影し、ネットで公開もしているのだという。

「単独」だからもどかしい。
そして、「無酸素」だからやたらと苦しそうである。

そんな、28歳のオニイチャンがゼーゼーいいながら山に登る姿が、延々流されるドキュメント。

「クリキ」は高地の紫外線にやられて真っ黒に日焼けして、おおよそ健康的なイメージとは無縁である。
「NHK」なのに、テントやニット帽には堂々とスポンサー広告まで。

それでも、最後まで観てしまうのは何故だろう。

面白かった。
「感動した」というほどではないが、「面白かった」。

最後、エベレスト登頂に失敗するのが良かったのだろうか。
その後の、「スポンサー集め」まで映像化したのが良かったのだろうか。
普通登山家は、こういった場面はあまり見せない。

その、「圧倒的なリアリティ」。

今年はこの「栗城 史多(くりき のぶかず)」というオトコを覚えておこうと思う、今日この頃なのである。
小さな登山家 栗城史多 ブログ
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