プリウス

プリウス

トヨタプリウスを、レンタルしてきた。

それというのも、車でちょっと1000KMほど走る用事があって、いつもは愛車カルディナで行くのだけれども、毎度その燃料代に辟易。

カルディナの燃費がリッター10キロとして、「プリウス」の燃費はカタログスペックで35キロ程。
まあソコまで走らなくとも、世で言われている通りプリウスがリッター20キロぐらい走れば、道中の燃料代は半分になる。
のみならず、1000KM走った時の燃料代差額は、レギュラーガソリンがリッター120円だとして約6000円にもなる。

これは、「レンタカー代出るんじゃね?」という素朴な疑問。

その「疑問」を、「検証してみよう」というコトになった次第なのである。
(まあ、ただ単に、「乗ってみたかった」というのもあるが。)

レンタルしてきたのは「旧型」のプリウス

「旧型のプリウス」というとウチの奥さんあたりは、

初期型プリウス

コイツをイメージするらしいが、コレは「初期型」。
「旧型」というのは「新型」に対する「旧型」であって、ほんの2年前まで新車で売っていた「アレ」なのである。
(実際借りたのも「平成20年式」の「旧型プリ」であった。w)

せっかくプリウスを試乗できるのに、なんで「新型」を借りなかったかというと、理由はズバリ「高いから」。w
レンタカー屋さんの料金設定は排気量によって区分分けされているので、1500ccの旧型プリウスは「カローラ」なんかと同じ「スタンダード」クラス。
対して1800ccの新型プリウスは、「アリオン」なんかが入るワンランク上の「ミッドサイズ」クラスなのである。

その、「たった1ランク」が料金設定には結構反映されるワケで、「新型プリ借りたのでは、燃料代差額でレンタカー代は出ない」という事実に行き当たるのである。
(なのに「ホンダ・インサイト」のお陰で新型プリの最低価格のほうが、旧型プリよりも安い、というのがなんとも皮肉であるし、「高い車の方が安く借りられる」というのもなんとも不思議なものである。)

「START」ボタンを押してもエンジンの掛からない車体に違和感を感じつつ、独特の操作のシフトレバーを操作して早速出発である。

プリウス」と言えばコレ、

エネルギーモニター

エネルギーモニター」。

現在車が、「何」を動力に走っているかをリアルタイムに表示するモニターであって、コレが無ければ(まあ、有ったとしても)「この車が本当にハイブリッド車なのか分からない」というのもあって、せっかくプリウスを借りてきたのなら、やっぱり表示しておきたいものなのである。
(その為に旧型プリウスは「専用純正ナビ」が標準装備になってしまい、「その分(ハイブリッドに関係ない部分で)車両本体価格が高くなった」という批判もある。このことは、メーターパネルにそういった情報表示を盛り込んだ「ホンダ・インサイト」の登場で尚更顕著になっている。)

エネルギーモニター

つっても「ゴー・アンド・ストップ」の繰り返しでこそ活かされるプリウスのハイブリッドシステムであって、車が高速道路に上がってしまえば表示は「ガソリン動力」のまま。

実につまらないので、表示は「燃費計」の方に切り替えることにした。

燃費計

市街地ではモーターのアシストで「結構力強いジャン」だったインプレッションも、高速道路上をガソリン動力で走っている限りは「ただの1500cc」。○| ̄|_

バカでかい車体にバッテリーの重量もあって、追い越し加速などでは「力不足」を否めない。
ソコに、アクセルを踏み込むと悪化する「燃費計」が後押しして、なんだかいつもいつも燃費燃費言われているみたいで、それはあんまり愉快なものではなかった。

ちなみに高速道路上平地での、5分ごとの平均燃費は「リッター20キロ弱」。

その単調な燃費表示は高速を降りて、郊外の山道を下ると驚くべき変化を遂げた。
下り坂ではガソリンを、ほとんど消費しないのである。


復路の500キロは荷物を満載。
胴長ステーションワゴンの「カルディナ」と比較するのは些か酷な気もするが、バッテリーがジャマで「上げ底」のトランクルーム、明らかに座面寸法の短い後部座席など、荷物の積載性はお世辞にもイイものではない

でもそんなのは、ガソリンスタンドで給油すれば、一気に吹っ飛んでしまう。

500キロ走って20リッター給油。
それだけで、燃料メーターは「FULL」を指してくれるのである。(!)

こんどはコレにしような!

と思わず奥さんに約束してしまう瞬間なのであった。


総括すると、情報モニターで「リッター20.2キロ」と表示されていた平均燃費は、実測で「リッター17.5キロ」。
差異の2.5キロは暖房や照明などによる燃料消費であろう。
それでも、「一般的な2000ccクラス」と比べれば「倍」走っていることになる。

こんどは1800ccの新型プリに乗ってみたくなった、今日この頃なのである。

ホンダ・インサイト」の1000キロ試乗依頼も、大いに大歓迎、である。