無実の男、首相暗殺犯に断定。「ゴールデンスランバー」試写会

dubrock2010-01-26

久しぶりに招待状が届いたので、試写会に行ってきた。
今回観たのは、仙台・宮城を舞台にした伊坂幸太郎シリーズの最新作、「ゴールデンスランバー」。
30日の公開を前に、最近テレビCMや出演者の番宣出演が増えつつあるアレだ。

今回主演は、素も結構面白い俳優の堺雅人
仙台と言えば「牛タン」のこのご時世に、撮影での滞在期間中に「定義山の三角油揚げ」にハマったそうだ。

ソコかぁ!?

なのだが、気取ってるばっかりでちっとも美味しくない「名店○助」とかを出さないあたりが好感を持てる。

共演は竹内結子
結婚して、子供産んで、離婚して、「予定通りに」女優業に復活して、あの可愛さ。
バケモンである。
妖怪でなければ、ああはなれないだろう。

そして、冒頭でいきなり爆死する「純くん」こと吉岡秀隆

さらに、芸人というよりは俳優になってしまった「劇団ひとり」。
結婚して少し痩せたようである。

「痩せた」と言えば、「ソン・ソニン」。
エンドロール見るまで、別人かと思えるほどの変わりっぷりであった。

ストーリーは、ざっくり言ってしまうなら

JFK暗殺犯の「オズワルド」って真犯人じゃなくね?
っていう、当時よく言われた「あのハナシ」を、日本に置き換えた版。
堺雅人が「オズワルド」である。

流行りの「3D」ではない。

冒頭でストーリーの「核」となる「定禅寺通り首相爆破のシーン」も、稚拙なCGである。

でも、そんなコトはどうだってイイ。(・∀・)イイ!

映画に肝心なのは「ストーリー」であって、視覚効果ではないのである。

って、ストーリーで言っちゃえば、ピンチで助けてくれる「連続通り魔犯」とか、柄本明の「裏稼業の男」とか、結構無理目なストーリー展開ではあるのだけれど、面白い。

イヤーマフした永島敏行が、突然やたらとショットガン撃ってくるあたりから、一気に引き込まれてしまうのである。

仙台が舞台の映画である。
仙台市下水道局が全面協力」。
この流れは、今後の仙台発展への大きな貢献となるだろう。

藤崎に、フォーラス前に、勾当台公園
懐かしい景色の中で展開される、「面白い映画」だった。

世では「アバター」が「空前の興行収入」なんですか?

見た人に感想を聞くと、一様に答えるのが、

「『3Dが』スゴかった。」

というもの。

それって裏を返せば、

「3D」以外、つまり「ストーリー」はたいしたコトなかった、

というコトでいいのかな?

そんなワケで、カネばっかり掛かった視覚効果ばっかり先行すると、映画業界全体が廃れるというそういうハナシ。
パラノーマル・アクティビティ』を観たくなった今日この頃、素直に「面白かった」と言える映画が観たいというハナシなのである。

面白かった。

特に、ラストで冒頭のシーンに戻る構成など、大好物である。
大音響の劇場で、是非。