遊牧民ですから

dubrock2010-02-10

朝からマックでパソコンを広げるサラリーマンに、

「このヒトはいったい何の仕事をしているのだろう?」

と疑問に思ったことはないだろうか。

世の中には「ノマド」というワーキングスタイルがあるらしい。

ノマド」は「遊牧民」と訳される。
「一箇所に定住することなく、居住する場所を一年間を通じて何度か移動しながら主に牧畜を行って生活する」という遊牧民よろしく、喫茶店やネットカフェを転々としながら仕事をする。
そういう就業スタイルのビジネスマンが居るというコトだ。

ネットカフェはともかく、「喫茶店」で仕事ってどうよ?

ちょっと前、「マックで盗電」が窃盗罪にあたるとか何とか話題になったことがある。
「無線LAN」を使用する為に、「たった100円(当時)のコーヒー1杯すら買わずに」客席に陣取り、足元に設置されたメンテナンス用のコンセントに「こっそり」パソコンの電源アダプターを差し込み仕事をする。
そんなハナシを自慢した女性のブログが炎上した、とかいうハナシだったと思う。

・「マック」は、その客席でヤホー!の無線LANサービスを提供しているのであるから、「ヤホー!」の無線LANサービスを利用するユーザーは当然のことながら「マック」の客席を使用する「権利」がある。

というブログオーナーの主張と、

・マックの客席は、そこで購入した商品を食する場所である。
(店員が注意しないからといって「自由に使っていい」というワケではない。)

という匿名読者のコメントが平行線を辿り、ついに

電力の無断使用も立派な窃盗である。

という部分で騒がれる始末になったというハナシである。
最近では、アフォなガキが店舗施設のトイレを携帯充電の為に長時間占拠するのも珍しくないが、「隣家から数年に渡って電力を盗んだ」とかでない限り、それで立件されることはまずない。

それに、「ルノアール」のように、利用客に「どうぞ使ってください」とコンセントを開放する店舗も珍しくはなくなってきた。

じゃあ、勝手に使っていいのか!?

というハナシである

「喫茶店」は本来、「コーヒー・紅茶などの飲み物、菓子や簡単な食事などを出す飲食店。」であるが、ソコは「待ち合わせ」の場所になり、「雨宿り」する場所になり、ついには「時間を潰す場所」になってしまった。
本来主旨からすれば、

「コーヒーを味わいたいヤツ以外来るな」

なのだが、たかがコーヒー一杯に400円、500円と「結構な値段」を取っていて、それでいて「煮詰まったヤツ」を平気で出す「喫茶店」も少なくないから、それで長居する客にどうこう言うのも「筋違い」と言えなくもない。

ちょうど近所に、熟年夫婦経営の喫茶店がオーブンしたところである。
茶店経営に興味が無いワケではなかったので、その動静をつぶさに観察していたのだが、まあこれが流行らない。
入り口に花を置き、「英会話教室」なんか開講して客寄せに躍起なのだが、見ていて可哀相なくらいに閑古鳥が鳴いているのである。
たとえ「ノマド」でも、「入らないよりマシ」。

と、ココまで書いていてふと思ったのだが、「ネカフェでノマド」は滞在時間分の料金を払っているが、あれで「備え付けの設備以外の電力消費」についても合意事項と解釈していいのだろうか。

「そんなの規約読め」?

それはそうなんだろうけれども、

バカぢゃねえの!?
っつうくらい常識の無い基地外を相手にする商売であるから、いろんなエピソードがあると思うんたなぁ。

そんなワケで、閑散としていればいたで店主とサシの空気に耐えられず、混めば混んだで気を使って席を立ってしまうワタシには無縁の、「喫茶店に居座るハナシ」でした。