「日経ビジネスアソシエ」2月16日発売号
すこし前に雑誌の編集者がラジオで言っていたのだが、雑誌が売れないらしい。
「むかし」は作ればソコソコ売れた「雑誌」が、今では販売に四苦八苦だというのだ。
雑誌不振の原因を、その編集者氏は自ら分析して言う。
「雑誌」は狭い領域を、深く掘り下げなければならない。と。
なのに最近の雑誌というのは一般化してしまって、「広く浅く」になってしまった。
これが、雑誌衰退の原因である。
今日発売の、「日経ビジネスアソシエ」最新号である。
「日経ビジネスアソシエ」は隔週、月2回の発行になるのだが、
もう(次が)出たの?
というのが、正直な感想である。
「隔週」でこれだから、「週刊」となるともっと早い。
まだ読み終わらないうちに、「次」が出てしまうくらいなのである。
(そりゃそうだ、単純に発行回数が「倍」になるのだから。)
そんな「週刊誌」は先の「編集者氏」の仰るとおり、「一般化」によってその販売を落としたと言っていいだろう。
「2ちゃんねる」で話題を追い、「ネット」に流出した写真を掲載していたのでは、これに毎週小銭を落とそうとは思わないというものだ。
これと対極にあるのが、「デアゴスティーニ」に代表される「週刊○○を造る」とかいう類いだろうか。
とはいえこのテが、「誌面を深く掘り下げているか」と聞かれれば、必ずしもそうとは思わない。
確かに「狭い」分野に特化してはいるが、ガキの頃よく買ってもらった「デラックスBIG1ガム」のように、「ガム」なんだか「プラモデル」なんだか分からないくらいに、「オマケ」が前に出た雑誌群である。
それよりも、「このテ」とか「いぬ(ねこ)のきもち」とかに共通して言えることというのは、
定期購読による通信販売である
というコトではないだろうか。
「いぬのきもち」は、テレビCMを見ると買いたくなってしまう雑誌。
しかしながら、いざ買うとなると
本屋に置いていない
というのが大きな障壁になる雑誌である。
たしか最低3ヶ月から、の定期購読オンリーだったかな、ともかく「ほおっておくと勝手に送られて来て、あとで請求書も来る」というのが、「向こう」の狙いであって、コチラが躊躇するトコロでもある。
そう簡単に、「固定経費」にしても居られないのである。
そんなワケで、「本屋に買いにいく」というスタイルから考えなくてはならない昨今、最新の「日経ビジネスアソシエ」はというと・・・
ビジネスマンなら誰でも悩むであろう「ノート術」について、かなりの誌面を割いて特集している。
深堀りである。
「東大合格生のノートはかならず美しい」と言われて以来、ずっと気になっていた「ノート」である。
そりゃ確かに、オレのノートは汚くて、東大にも受からなかったけれども・・・
とかそんなコトはどうでもよくて、面白い特集である。
さらに組まれたサブ特集は「雑談力」。
これもビジネスマンなら誰でも思う、「身につけておきたい技術」であろう。
これもソコソコ深く、掘っている。
そんなワケで、毎号毎号こんなに掘って、大丈夫なの?な「日経ビジネスアソシエ」最新号。
「ノート」と「雑談」に悩みを抱えるビジネスマンは、是非手にとってみて頂きたい。