中古車が売れないと言うが、・・・
こういうハナシがある。
「◎2009年度の中古車販売、初の400万台割れ=4年連続減」。
もともと500万台を超え600万台を望む勢いだった中古車業界。
それがここ3年ほどで2割の減だそうだ。
それはさぞかし辛かろう、というコトで、ガリバーに行ってきた。
いや、決して「冷やかし」というワケではない。
この苦境の中古車販売業界にあって、「独自の買取ネットワーク」とかで店舗展開しているこのチェーン店なら、「さぞかし安く買えるんだろうなぁ」という皮算用からである。
敷地に乗り入れるなり、傘を持って駆け寄ってくる店長。
真新しい店舗に案内され、アンケートを記入している間にコーヒーを入れてくれる。
と、ココまでは満点。
ガリバーは店頭に在庫がなくても、インターネットで全国の在庫状況を検索してくれる。
これも予習済みのことだ。
早速、「プリウス」を検索してもらう。
と、「予算50万円」なんて書いたアンケートそっちのけで、200万円近い車種を勧めてくる店長どの。
昨今のハイブリッド人気で、値段も高止まりだそうだ。(これも予習済み。)
そうは言っても、15万キロも走行した過走行車に、それでも100万以上の値を付けているのが解せない。
「高い」ということを伝えると、次に見せてくれたのが「プレミオ」の検索結果だった。
なんでもこの車種、「金持ちの高齢者がセールスの言いなりになって、必要もないのにフル装備、それでいて低走行」というのが多いらしく、割安感があるらしい。
つっても、ねぇ、・・・
それは「この装備の割には、」というコトであって、ハイブリッド車が欲しいと言っているのに、燃費もソコソコのトッツアン臭いセダン出されても、ちっともピンと来ないのである。
じゃあ「カローラ」?
なのだが、こっちはプレミオの15万落ち、といったトコロか。
「それでも、今乗ってるカルディナより広いですよ」なんてセールストークなど、耳に入らなかったのであった。
「やっぱ高いよ」
そう伝えると、次に見せられたのがヴィッツにフィット。
そりゃ燃費がいいかも知れないが、・・・
「ちっちぇえよ!」
それでいて100万円は下らない価格設定。
ちょ、待て、新車で買っても150万ソコソコの車が、人の手垢付いて3年落ちて、それで115万円てどういうコトだろうか。
価格帯を下げれば、走行は8万キロ前後がゴロゴロ出てきて、・・・
「10万キロ超えの過走行車に、価値なんかあんの?」
いい加減アタマに来てタメ口をきいてみた。(ヾ(゜д゜;) スッ、スマソ)
すると、
「海外に輸出すると、これぐらいの値段が付きますからねー」
とコレまた、ウソくさい決め台詞がサラっと出てきたのである。
ちょ、ほんの数年前まで、「10万キロ超えると価値ゼロ」みたいなコト言ってやがったくせにぃ!(#゜Д゜)ゴルァ!!
じゃあさ、じゃあさ、50万切るぐらいの車ってどんなのになるの?
その問いに検索された車というのが、・・・
スバルに三菱にスズキ。
それも「そんなのあったなー!」と思わず声が出そうなマイナー車ばっかり並んだ画面を見て、「結構人気ありますよ」と平然として言う店長殿。
で、仮に、「仮に」だよ、この7年落ちのポンコツデミオ買うならナンボになるん?
そう聞いて開かれた見積もり画面を見てまたビックリ。
「車検、2年取りますよねぇ。それに諸費用ついて・・・」
結局、100万をちょっと切ったぐらいにしかならないのである。
つか、とりあえず納車手数料に「10万」入っているのが理解できない。
車両であれだけボっといて、まだ手数料も取ろうというのか。
「ええっと、また、出直してきますね。」
逃げるようにお店を後にしたのは言うまでもない。
不況が叫ばれる自動車業界。
なかでも、インターネットオークションの普及により激戦と言われる中古車。
しかしながら、販売台数の減少は構造的なものだと感じた、今回の「ガリバー」であった。
店舗がキレイで、コーヒーぐらい出すのは「当たり前」。
そんなんで車が高く売れれば苦労はしないという、そういうハナシである。
ボロ隠しの掃除とか要らない。
登録も自分でする。
だから、店頭の値段で商品を引渡して欲しいと思う、今日この頃なのである。
買い替えは、もうちょっと先だな。。。