中古車が売れないと言うが、・・・

dubrock2010-05-25

こういうハナシがある。
◎2009年度の中古車販売、初の400万台割れ=4年連続減」。
もともと500万台を超え600万台を望む勢いだった中古車業界。
それがここ3年ほどで2割の減だそうだ。

それはさぞかし辛かろう、というコトで、ガリバーに行ってきた。

いや、決して「冷やかし」というワケではない。
この苦境の中古車販売業界にあって、「独自の買取ネットワーク」とかで店舗展開しているこのチェーン店なら、「さぞかし安く買えるんだろうなぁ」という皮算用からである。

敷地に乗り入れるなり、傘を持って駆け寄ってくる店長。
真新しい店舗に案内され、アンケートを記入している間にコーヒーを入れてくれる。

と、ココまでは満点。

ガリバーは店頭に在庫がなくても、インターネットで全国の在庫状況を検索してくれる。
これも予習済みのことだ。
早速、「プリウス」を検索してもらう。

と、「予算50万円」なんて書いたアンケートそっちのけで、200万円近い車種を勧めてくる店長どの。

昨今のハイブリッド人気で、値段も高止まりだそうだ。(これも予習済み。)

そうは言っても、15万キロも走行した過走行車に、それでも100万以上の値を付けているのが解せない。
「高い」ということを伝えると、次に見せてくれたのが「プレミオ」の検索結果だった。

なんでもこの車種、「金持ちの高齢者がセールスの言いなりになって、必要もないのにフル装備、それでいて低走行」というのが多いらしく、割安感があるらしい。

つっても、ねぇ、・・・

それは「この装備の割には、」というコトであって、ハイブリッド車が欲しいと言っているのに、燃費もソコソコのトッツアン臭いセダン出されても、ちっともピンと来ないのである。

じゃあ「カローラ」?

なのだが、こっちはプレミオの15万落ち、といったトコロか。
「それでも、今乗ってるカルディナより広いですよ」なんてセールストークなど、耳に入らなかったのであった。

「やっぱ高いよ」

そう伝えると、次に見せられたのがヴィッツにフィット。

そりゃ燃費がいいかも知れないが、・・・

「ちっちぇえよ!」

それでいて100万円は下らない価格設定。

ちょ、待て、新車で買っても150万ソコソコの車が、人の手垢付いて3年落ちて、それで115万円てどういうコトだろうか。

価格帯を下げれば、走行は8万キロ前後がゴロゴロ出てきて、・・・

「10万キロ超えの過走行車に、価値なんかあんの?」

いい加減アタマに来てタメ口をきいてみた。(ヾ(゜д゜;) スッ、スマソ)

すると、

「海外に輸出すると、これぐらいの値段が付きますからねー」

とコレまた、ウソくさい決め台詞がサラっと出てきたのである。

ちょ、ほんの数年前まで、「10万キロ超えると価値ゼロ」みたいなコト言ってやがったくせにぃ!(#゜Д゜)ゴルァ!!

じゃあさ、じゃあさ、50万切るぐらいの車ってどんなのになるの?

その問いに検索された車というのが、・・・

スバルに三菱にスズキ。
それも「そんなのあったなー!」と思わず声が出そうなマイナー車ばっかり並んだ画面を見て、「結構人気ありますよ」と平然として言う店長殿。

で、仮に、「仮に」だよ、この7年落ちのポンコツデミオ買うならナンボになるん?

そう聞いて開かれた見積もり画面を見てまたビックリ。

「車検、2年取りますよねぇ。それに諸費用ついて・・・」

結局、100万をちょっと切ったぐらいにしかならないのである。

つか、とりあえず納車手数料に「10万」入っているのが理解できない。
車両であれだけボっといて、まだ手数料も取ろうというのか。

「ええっと、また、出直してきますね。」

逃げるようにお店を後にしたのは言うまでもない。

不況が叫ばれる自動車業界。
なかでも、インターネットオークションの普及により激戦と言われる中古車。

しかしながら、販売台数の減少は構造的なものだと感じた、今回の「ガリバー」であった。
店舗がキレイで、コーヒーぐらい出すのは「当たり前」。
そんなんで車が高く売れれば苦労はしないという、そういうハナシである。

ボロ隠しの掃除とか要らない。
登録も自分でする。
だから、店頭の値段で商品を引渡して欲しいと思う、今日この頃なのである。

買い替えは、もうちょっと先だな。。。