世界初!バッテリー交換式電気自動車を用いた EVタクシーに試乗してきた。(後編)
試乗までの待ち時間は、施設内の見学である。
今回のEVタクシーのベース車両は「日産デュアリス」。
タクシーなのに、なんでRV車?
なのだが、今回搭載されいるA123社製のバッテリーは200kg。
それだけで大のオトナ3人分の重量があり、「載せただけで車両が沈み込む」のだそうだ。(実際、バッテリーが離れた瞬間に車体が浮くのが分かる。)
なので、沈み込まないように車体を改造するよりも、沈み込んでも充分な最低地上高(車体と地面の間の距離ね。)を確保できるRV車をベースにしたほうが早かったらしい。(法規以前に、バッテリーを路面にヒット、なんて有り得ないですからねぇ。)
そしてそんな、「200キロのバッテリー」を腹下に抱え込む技術については、「戦闘機が翼の下に爆弾を抱える技術」が流用されているのだとか。
合理的、というか、なんともグローバルなハナシなのである。
そしてこれは、地下の充電設備。
外したバッテリーを、という機械の声が、聞こえて来そうな領域でありました。(キャラ的には、「やたらと几帳面な倉庫番」ってカンジかな。w)
充電器にセットしてぇ、
充電済みのバッテリーを、
コッチに準備してぇ、・・・
そんなこんなでウロウロしている間に、試乗である。
ナニ?
「写真はないのか」ってぇ?
いつものように機能満載のケータイ1つ持って、行きの道中は音楽を聴き、会場入りしたらつぶやき、写真をバシバシ撮っていたら、途中で電池が切れてしまったのですよ。(ノД`)シクシク
それから慌てて、こんなモノ差したトコロで焼け石に水。
試乗会終了まで電源が落ちないように保持しているだけで、ついぞ「カメラ」は起動しなかったのであります。
で、どんなカンジだったかてぇ?
アレだよ、「プリウス」の「EVモード」。
プリウスのEVモードは40キロ以上になると勝手にエンジン掛かるけど、あれの「エンジン掛からない版」。
つうかね、「試乗」つったって、「先の角を左に曲がってぇ、その先を左に曲がると、・・・」。
そう、ホントに「その辺をグルっと回っただけ」なのでございますよ。(だから40キロも出ていなかったんじゃないだろうか。)
そんな短い市場でも気になったのが、「ロードノイズ」。
似たような指摘がツイッターにもあったな。
akibaryu 終了なう。モーター音は限りなくわからない。タイヤのロードノイスばかりが車内に響いた。ecoタイヤも防音・吸音を考えないと売れなくなる #evtaxiだから逆に、3人で試乗したから乗務員さん含めて4人。
その「見ず知らずの4人が密室で信号待ちの静寂」つったら、「ココでお腹とか鳴ったらどうしよう」と心配になってしまうレベルなのでありました。
ま、そんな短い試乗でも、滅多に経験できないものがあった。
それが、「乗ったまま電池交換体験」なのであります。
「バッテリー交換ステーション」は週末に一般公開とかもされていて、
詳しくはコチラ:試乗予約とかもできるらしいけれども、「乗ったまま電池交換」は無ぇだろうと、思った次第なのであります。
EVタクシープロジェクト特設サイト
http://betterplace-jp.com/index.html
で、その「乗ったまま電池交換」で感じたのが、・・・
コレ、言っちゃってもイイのかな・・・
ツイッターでも似たような書き込み
akibaryu 電動タクシーの乗り心地はむしろ内燃機関より良い。今回の車は後席シートが堅かった。バッテリーがお仕上げてしまっている。量産され専用にボディーを持てれば、改善する。静粛性と空気を汚染しないだけでも都内はこれ限定にしても良いのではと思った#kizuku #evtaxiがあるからイイよね。
あのね、例の「戦闘機が翼の下に爆弾を抱える技術」で車がバッテリーを「離す時」と「掴む時」に、ケツに感触がくるんですよ。
オレは後部座席に乗ったんだけど、そのセンター寄りかなぁ、シートの下から、持ち上げられるというか、押し上げられるというか、そういう感触が、間違いなくあったんでございますよ。
たとえそれが、「問題ないレベル」であったとしても、あのバッテリーの真上に「マツコ・デラックス」が乗らないとも限らないワケで、干渉する部分があってはならないのが自動車の設計。
それが原因かどうかは知らないが、ナゼかワタシの乗車時に、バッテリーの格納トラブルも。
そんなワケで、車両側にはまだまだ改善の余地があると感じた、試乗体験なのでありました。
ちなみに、今回の戦利品(お土産)は「エネループ」。
箱の大きさから、「単三8本か!?リッチだな!」と期待して開けたら、ご丁寧に「Better Place」のロゴ入り充電器セット(電池は2本)だった。_| ̄|○
「あのー、充電器はあるんですけどぉー」
という書き込みもツイッターに蔓延している今日この頃。
一日中、電池、電池の一日だった。