まもなく改正貸金業法完全実施
「改正貸金業法」、いわゆる「総量規制」が完全実施となるのが6月、今月からである。
ちょっと「総量規制」というワードで検索すると、出るわ出るわ、弁護士センセーがこの機会に自己破産を勧めるサイトのオンパレードである。
「総量規制」とはつまり、「年収の3分の1を超えておカネを貸してはならない」というコトであり、これまで「貸す側」にとっては知ったこっちゃなかった「借りる側の懐事情」を、調査する義務がまず発生してしまうというものなのである。
なんてメンドクサイ・・・
そう、人間の中でも最低の部類に入るヤツラが、そのことを言葉通りに受け止めるハズがない。
すると、どうするか。
じゃあ、貸さない。
つまりはそういうコトなのである。
この「総量規制」は、クレジットカードのキュッシング枠にも適用され、キャッシング枠(借入極度額)は、現残高に関係なくまるまるカウントされる。
そういう理由で、コツコツ増やしてきたキャッシング枠を既に剥奪された方も多いだろう。
となると、庶民レジャーの王道である、「カードキャッシングでちょっと抓まんでパチンコ屋へ」というのが通用しなくなる。
先日、押し入った先の家主を殺害し、奪った金で「とりあえずパチンコに行った」という親子が捕まったが、この親父にしてみれば、「まとまったお金が入ったら、まず何をしたいですか?」の問いへの答えが「パチンコ」だったのだろう。
それくらい、「パチンコ屋」の敷居は高くなってしまったのである。
そもそも、駅という駅を出ると正面には必ず金貸しの看板。
六本木あたりで浮世離れした豪遊をしているのがパチンコ屋の御曹司、という現状がオカシイのであって、神田うのに捨てられるぐらいが適正なんだと正直思う。(あれはパンストの宣伝らしいが。w)
ところで、この法律の公布は平成18年。
もちろん自民党政権の頃のオハナシである。
この法律で、迷惑を被りそうな人たちと、仲が良いのが現政権与党。
やってみたけど、なんか問題があるみたいなんで、(規制)緩和します。
なんてなコトを言い出さないかと戦々恐々な、今日この頃なのである。
そのことと、「資金繰りに行き詰った自営業者が自殺する」というハナシとは、そもそもの主張がお門違いというそういうハナシである。
ソッチの方向で特集を組もうとしているマスコミ関係者は、是非ともご留意頂きたい。