「節操ない」という言葉しか浮かんでこない最近の国会議員

dubrock2010-06-11



朝起きたら、亀井静香が大臣を辞めていた。
(正確には、「辞める方針となっていた」か。w)
なんでも、そんなことを夜中まで話し合っていたらしい。
おそらく「話し合い」の主旨はこんなカンジだろう。

「郵政法案、成立させないと、次の選挙ヤバいよ。」
「そうだそうだ、全特の支持が貰えなくなるぞ」
「“連立離脱”で揺さぶりをかけたら?」
「“はいどうぞ”って言われたどうすんだよ?」
「いずれ全特は我々を支持するしか受け皿が無いんだから、“こんどは”とでも言っとけばいいんだよ。」
「でも、一定の“けじめ”がないと、全特も引き下がれないだろう?」
「なら、亀井さんが大臣“だけ”辞めるってのはどうだ?いずれ選挙後には再任されるってことでさ。」
「それなら全特も納得だろう。」
「そうだそうしよう。」
問題は当の亀井氏が、金融大臣(内閣府特命担当大臣〈金融担当〉)であるということだ。
このオッサン、郵政のことにしか興味がないくせに、こんなものまで兼任していたのである。

内閣府特命担当大臣郵政民営化担当〉」は連立政権に参加するにあたっての「ご褒美」みたいなもんで、日本郵政の業務に関する許認可権限が自治大臣にある以上、これが形式的なものであるのは誰が見たって明白。
そもそも「郵政民営化担当大臣」の目する処が「郵政の国営化」であったのだから、任命した側の「どうでもいい感」といったら隠しようがない。

「どうでもいい」のはいいが、ついでに「金融担当」まで兼務させるのはいかがなものだろうか。
あの中国でさえ好景気に沸いているというのに、国内はデフレ不景気から脱却できず「中国人観光客が支える日本経済」なんて言われる始末。

その原因の最たるものが、・・・

と言ったところで、元の「大蔵大臣」、今で言うところの「財務大臣」という、「なんちゃって特命大臣」ではない「ちゃんとした大臣」が居る。
内閣府特命担当大臣〈金融担当〉」なんて、「竹中平蔵茶坊主」くらいの感覚でしかないのだから、責任論にまで発展することもないだろう。
やり場のないジレンマ、である。

もともと、知名度だけで当選できる亀井さんにしてみれば、「郵政」だって本音「どうでもいい」ことなんだと思う。
しかしながら、小泉が自ら捨てた郵政組織票。

これって、受け皿になれば政党の1つもできるんじゃね?

というのが根底にあって、その票に頼らなければ受からない国会議員の皆さんがこれに合流した。
あろうことか、これに大勝した民主党が迎合し、議員数ほんの数名の小政党を優遇したことが、そもそもの間違いだったと思う。

いや、違うか。

その後支援団体の言うがままに郵政法案を編成し(限度額2000万にするとか、誰が望んだ?w)、「我こそは担当大臣」と民主党の反対意見までも押し切ったのが間違い、となるのだろう。
郵政については基本どうでもいい民主党内だって、あそこまで露骨に歴史に逆行する法案を掲げられては、諸手を上げて賛同できない御仁も多いはず。

言うに事欠いてやりすぎ、なのである。

民主党は、新政権の期待感だけが膨らみ、身内の大きな「ボロ」が出ないうちに早く参院選をやりたい、だけではないハズ。
本音、「郵政」に関係しない大多数の一般市民からの、批判の巻き添えになりたくないという意識の方が強いのではないだろうか。
結局、亀井がゴリ押しした郵政法案なんて、通すつもりはこれっぽちもないのである。

それが分かっていても、「選挙後の成立を期す」という覚書に署名の国民新党
こっちにしたって、それで参院選の集票ができればそれでいいだけのこと。

結局どいつもこいつも、「票」のことしか頭に無いようだが、それを「国民主権」と言うのはちょっと違うと思う、今日この頃なのである。
節操ないにも程があるのである。

ええっと、「負けたら代表辞任」とか某野党の代表が言っているらしいが、

これだけの追い風で勝てなければ資質を疑う

つまりはそういうコトなのである。