アイドル・ストリップ宣言、ってか?w

dubrock2010-08-15


ツダ、欧州向けプレマシー売れ筋に集中

マツダは欧州向け車の仕様を絞り込む。
今秋、欧州市場に全面改良して投入する「マツダ5(日本名プレマシー)」では、オートマチックトランスミッション(AT)車の設定を取りやめる。
ディーゼルエンジン(DE)の搭載も当面見送る。
欧州市場は、各国政府による新車購入補助の打ち切りで需要が減速している。
販売面のリスクを避けるため、新型車の投入や一部改良のタイミングで仕様を見直し売れ筋に集約する。

 マツダ5の欧州での販売は9割がマニュアルトランスミッション(MT)車となっている。
新型でも同様の比率になると見られるため、新型ではATの設定を取りやめる。
エンジンは当面ガソリンエンジンのみの設定にし、燃費向上のためアイドリングストップ機構「i―stop」(アイストップ)の装着車を設定する。
市場が回復し販売台数が増加してくればATやDEの再設定を検討する。

 同社は欧州に生産拠点を持たないため、同地域向けのモデルは全量を日本から輸出している。
欧州は各国政府によるスクラップインセンティブや新車購入補助といった支援策が終了し需要が減速している。
品ぞろえを売れ筋に集中し在庫が積み上がるリスクを回避する。

 欧州の市場データなどを集計するJATOダイナミクス社によると、欧州27カ国の2010年6月の新車販売台数は前年同月比6・5%減と3カ月連続で減少した。
欧州最大市場で日本メーカーの依存度が高い独は、同32・3%減と大幅に落ち込んだ。

[2010年7月23日 13時48分 日刊自動車新聞 ]
このニュースのURL: http://bit.ly/aHF6fh

そういえば“新しいマーチ”も「アイドリングストップ」がウリだったな。

高いバッテリー積んで複雑な構造のハイブリッド車作るよりも、停車中のエンジンを止めた方が、燃費節減効果に対するコストパフォーマンスに優れる

そういう理解でいいんだろうか。

別に、マツダが一部車種でATやディーゼルの設定を廃止したトコロで、だからどうというコトはないのだが、何故マツダアイドリングストップ機構のことをいちいち「i―stop」(アイストップ)と言うのだろうか
停車中のエンジンを止める機構は、別に“マツダ”だけのものでもないのに。

そう思っていたトコロに、ある書き込み

アイストップはセルを使わずに再始動出来る点が売りだよ
普通はセルつかわにゃならん
が目に付いた。

ん?ん?“セルを使わずに再始動”?

どうするんだ?ソレ・・・

早速検索を開始。
Web上の記述で、それらしいものは見つからない。
マツダのサイトの、i-stopスペシャルサイトにもなくて・・・

MAZDAアイドリングストップ技術|低燃費・低排出ガス
http://www.mazda.co.jp/philosophy/tech/env/engine/siss.html?link_id=hi
なんてなページに、ようやくその説明らしきものを見つけたのであった。

それによると「i―stop」(アイストップ)とは、

エンジン停止時のスロットルとオルタネータ(発電機)を“精密制御”(笑)して、ピストンをシリンダーの中間付近に停止させる。

これにより、

再始動時は爆発工程のシリンダーに燃料を噴射することにより、エンジンを始動させるもの

なんだそうな。

ええっと、エンジンが直列4気筒だから、クランク位相角は180(720÷4)度。
つまり、どこか1つをシリンダーの中間に合わせるようにすれば、残りの3つも“シリンダー中間”に揃うことになり、かつ“いずれか1つは爆発工程の途中”というコトになるので、“ソコに燃料を噴射すれば、エンジンは再始動される”というコトになる。

これにより、

通常の半分、実に0.35秒でのエンジン始動を実現した(当社比)

というコトなのだが、・・・

大丈夫か?( ゜д゜)

いや、「ちゃんと止まるのか?(シリンダーを指定位置に止められるのか)」という意味ではなくて、「壊れることはないのか?
そういう疑問である。

もともと自動車用エンジンのセルモーターなんて、そうそう頻繁なエンジン始動を想定して設計されてなんかいない
(っていうか、電気モーターでフライホイールを強制的に回してエンジンを始動させるなんて、“とりあえず”の機構でしかないと思う。)
停車中のアイドリングストップによる燃費節減効果、それにCO2排出削減効果”については大いに認めるが、毎度のエンジン始動すら心もとない15年落ち、走行20万キロ超の我が愛車で、“アイドリングストップ”は自殺行為としか思えないのである。

じゃあ世に出回っている“アイドリングストップ機構付き車”がそういった対策をしているかと言えば、「テストでは問題なく動作した」レベルだろうから、十余年の経年変化を経て、それでも「問題なく動作するか」なんて、神のみぞ知る話なのである。

だいたい、“バッテリー”は大丈夫なんだろうか。
“新型マーチ”にはカウントダウンタイマーが付いていて、前回のエンジン停止から一定時間が経過しないと、アイドリングストップしない設定になっているらしい。
これは“インサイト”に試乗した時にも似たような挙動になった。
“ハイブリッド”はデカいバッテリー積んでいるから大丈夫じゃねぇか、と思われるかもしれないが、アレは“走行用”であって、エンジンの始動には、エンジンルームに置かれたショボい小さい鉛バッテリーを使うそうだから、あんまりアテにならないハナシなのでありました。

いや、イイんだよ、“新しいうち”は。
バッテリーも正常に充放電を繰り返し、オルタネーターは正常に発電し、セルモーターもストレスなく作動“しているうち”は。

そんなワケで、数年後には信号で前走車が発進できない悪夢、アイドリングストップ車なのにエンジン掛けっぱなしのエコカー、なんてのが街に溢れかえるのかなぁと思いながら、複雑な機構の「i―stop」(アイストップ)が壊れるのが一番厄介“。
そんなコトを考えた、今日このごろなのでありました。

そういえばホンダが“V−tec”発表した時も同じコト考えたな・・・

アレもよく壊れないもんだと思うが、・・・

えっ!?「みんな“低速カム”しか使ってない」!?

こりゃまた失礼しました〜。