集票の為の参拝なら、むしろしないほうがいい

dubrock2010-08-16


氏をはじめとする現内閣閣僚は、今年は全員8月15日の靖国参拝をしないそうだ。
対して自民党の谷垣氏は、“公約通り”参拝するそうである。

で?

戊辰戦争での戦死者からが祀られている“靖国神社”に、“わざわざ8月15日に参拝する理由”とは即ち、“太平洋戦争における戦没者の慰霊”という意味合いでのことなんだろうが、近年注目された政治家の参拝者が必ずしも戦没者のほうを向いていたかというとそうでもなくて、むしろ“遺族会”というか、“彼らの持っている票”のほうを向いているとしか思えず、

そんな政治活動に利用される“靖国神社”って、一体何?

というのが、正直なトコロなのである。

そもそも8月15日の靖国参拝を“近隣諸国も巻き込む政治問題”にしたのは、かの中曽根大勲位に他ならないと思っている。
彼が「(中国)親日派の立場が悪くなることを懸念し靖国参拝を中止した」なんてハゲたことを言い出さなければ、ココまでマスコミが騒ぐことも、またそれに呼応して近隣国で騒ぎが起こることもなかったと思っている。
(海軍将校として従軍した経験から、“戦死した戦友の慰霊”には殊更に思い入れがあってのこととは思うが、その前年の「公式参拝」といい、この人は総理大臣として全く持って余計なことをしたと思う。)

ともかく、公式であろうと非公式であろうと、8月15日に靖国に行けば嫌でも注目されるのが最近のトレンド。
小泉の尻馬に乗って参拝した安倍以降の閣僚からは、“集票”の二文字が見え隠れしてならなかったのである。

ソコへいくと、“クリスチャンだから”だか何だかは知らないが、“(閣僚が)誰も参拝しない”今年の靖国はとてもスッキリしていると思う。
どうせ戦没者の方向を向いてない参拝なら、しないほうがよっぽどマシなのである。

ココで、野党の党首が参拝しようとしまいと、それは国民にとっては“どうでもいい”こと。
「政権を失った現状を認識できていない」的外れな政治活動に、これといった成果などあるワケがないのである。

そんなワケで、コレを機に“閣僚は8月15日には参拝しない”がデフォルトになれば、いずれ“靖国”が政治利用されることも過去のものとなり、本当の意味での“戦没者慰霊”が実現できるものと考えるが、いかがなものだろうか。
いずれ政治家とマスコミの“メシのタネ”にされている現状こそ、憂うべきだと思うのだが。