恐縮です。

dubrock2010-08-24



恐縮です」で有名な芸能リポーターが、先日亡くなったらしい。

他人の私生活に土足で踏み込むような真似しといて、葬儀は密葬。
「そっとしておいてください」とはなんと身勝手な!?

なのだが、慌てるな相手は“芸能リポーター”。
取材対象ではない一般ピープルのオレが、迷惑を被るハナシではなかったのである。
(疑惑の人物の私生活にズカズカ上がりこむ“社会部の記者”とは、ちょっと立ち位置が違うのである。)

芸能リポーター”と取材対象の“芸能人”とは一蓮托生な面もあって、特に近年では舞台や映画の告知宣伝活動ミエミエの“熱愛報道”が横行してはいるが、あえてそれに乗っかって取材をする、してくれるのが業界のルール。
なので、たとえそれが「離婚」や「借金」など、取材される側にとってはあまり歓迎しない内容であっても、無下にできないのも暗黙のルールである。

そんなネタを、特に「離婚」や「浮気」や「借金」といったマイナスのネタを見ることによって、

「あんな華やかな世界に居ても、必ずしも“幸せ”とは限らないんだなぁ」

カタルシスの解消を図る。
それが“芸能ニュース”の存在意義でもあるのだから、まあそんなに恐縮するほどのことでもなかったのではないだろうか。
海老蔵の“豪華挙式”より、“離婚会見”のほうが見てみたいと思うだろ?w)

「肺がん」だったらしい。
「咳が止まらなくて」が発端だというから、病状は末期も末期。
発覚したら余命数ヶ月”というスピード死去も、ウチのオヤジと同様である。

そんな中で、“一時帰宅時の映像を公開”というのは賞賛に値すると思った。
抗がん剤によるものか、頭髪はことごとく抜け落ち、明らかに痩せ細った梨元氏。
“生”に対する前向きなコメントを発するのは、このテの末期がん患者には珍しいコトではないが、どんなに綿密に練られたシナリオよりも、その“姿”に一番説得力がある。

「これが、“がんで死ぬ”ということなのだ!」

と雄弁に語っているのが、氏の最後の映像なのだと思うのだ。

晩年は、マスメディアから干されていたらしい。
一説によると、ジャニのネタを扱う扱わないでモメて、番組を降板されたのがきっかけという。
時代が“今”なら、ジャニのゴシップも多少は許容されようものだろうが、時代を先走り過ぎたのだろうか。

むかし「“モー娘”のゴシップを掲載すると、自社の写真集の出版に影響するからダメ」というのがあったらしいが、“加護ちゃんの喫煙写真”以降はなくなったらしい。
(“AKB”にはそういうのあまり無いみたいだが、個々の写真集では発行部数が伸びない(=抑止力に繋がらない)というコトだろうか。)

そんなワケで、マスメディアを追われた以降立ち上げた“Webサイト”は一度も訪れたコトがなかったけれども、“芸能一筋”で逝った梨元氏。
中途半間に日和ってテレビ出演中の“マエチュウ”よりは、よっぽど親近感が湧くというものなのだが、如何に。