とんだ茶番
民主党の代表選に、小沢一郎氏が立候補を届け出た。
出そう!出る、出る!
なんて安物のAV男優じゃないんだから、勝手にしたらよろしい。
オタクみたいな政治部記者が、深夜に首相官邸前から速報打つようなハナシではないのである。
過日の梨元氏の訃報の際にもちょっと触れたが、マスコミはこういった場合に、たとえそれが“宣伝”と分かっていても、分からないフリをして乗っかる傾向がある。
他局がやっているからか、それとも他にネタが見当たらないからか。
ともかく、鳩山が仲介役を買って出たとか、民主党分裂の危機とか、現実味のない世間話に付き合わされるコチラの身にもなって欲しい。
トロイカだか何だか知らないが、菅・鳩山・小沢の中では鳩山が一番格下。
タナボタで首相を経験したからとて、菅・小沢両氏が鳩山の話など、聞くワケがないのであった。
総理大臣になりたかった小沢一郎。
安倍に福田、麻生に鳩山までもが“総理大臣経験者”としてデカい顔をしている昨今、総理大臣になるには最後のチャンスを、
今回の民主党政権は「菅」で終わり
なんてそんな悪夢みたいなことで、終わらせるワケにはいかないのである。
実は、彼は総理大臣というトップの座よりも、「幹事長」といった人事と金を掌握できる“ナンバー2”のポジションを好む
なんてなコトも言われるが、それはトップの座で批判の矢面に立たされた時の苦しまぎれ。
そんなものは時間とともに忘れてしまって、いずれこういった機会があれば、しゃしゃり出てくるのが“小沢”というものなのである。
というか、その為に金丸の鞄持ちから始めたのであるから、ココで出なければ何の為の議員人生ぞ。
彼を“お神輿”として担ぎ上げている“若手”だってもう若くない。
いつまでも担いでいるワケにはいかないのである。
ところで、鳩山にしろ菅にしろ、総理大臣になる前の意気込みはドコへやら。
いざ内閣総理大臣の椅子に座ってからの達磨ぶりだけが目に止まる。
このことといい、(これといった功績のない)総理大臣経験者達の存在感といい、日本政府にはよっぽど深刻な“総理大臣だけの申し送り事項”というのが存在するように思われる。
毎月1千万づつ“使い放題”の官房機密費以上のものが、隠されているに違いないのである。
“心臓の弱い”小沢一郎は、それを知るべきか否か。
是非はともかく、「(本人が)知りたい」と思っていることだけは間違いなさそうな、今日この頃なのである。
今回の一連の騒動、国民の目を民主党に向けるシナリオであったようだが、果たしてそれで支持率が上がったかどうかは別問題。
こうやって国民不在で宰相が決められた後というのは、決まって選挙で大敗するというのが慣例。
果たして“小沢”が、政策で“小泉”のような人気宰相になれるとは、とても思えない今日この頃なのでありました。