樹海を散策

天気が良かったので、ちょっと富士山へと出掛けてみることにした。

首都高速(700円)から中央道経由(八王子まで600円)で、一路河口湖へ。
大月JCから先が無料になった(八王子〜河口湖950円)ので、実に2000円ソコソコで、富士山まで行くことができるのである。

こうなると、夕方5時の通勤割引適用を待たずに流出できるので、非常に有り難い。
空いた時間で、周辺を散策してみようかと思う。

さだまさし”も過日ラジオで言っていたが、

“富士山”は登ると見えないので、近くまで行って登らないのが通。

そんなワケで、御坂峠の天下茶屋から眺める富士山も雄大だが、今回は久しぶりに、本栖湖から夕景の富士を眺めてみようと思う。

と、途中、「鳴沢氷穴」という看板が目に止まった。
過去に何度も通った道だが、この看板に興味を惹かれたのは今回が初めてである。

しかし、止まれずにスルー。

“氷穴”、見てみたいね。

なんてカミさんと意見が合って、戻ろうかどうしようか迷ってるうちに、こんどは「富岳風穴」の看板が。

“風穴”でも“氷穴”でも大差あるまい。
そう思って車を停めると、どうやらココから“氷穴”へも行くことができるらしい。

所要時間は20分。
遊歩道らしき道を進んで行くと、・・・

つかココって、“樹海”じゃね?( ゜д゜)

まあ、周辺一帯が“樹海”であるから、当たり前といえば当たり前のハナシなのだが、ちょっとビビった。
なにせ、全国的にも有名な、自殺の名所なんだから。
(写真を撮る勇気はなかったよ(´д`)ママン…)

とはいえ、溶岩流の上に樹木の生い茂った“樹海”はマイナスイオンの宝庫。
自殺するよりは、散策するほうが適している場所でもある。
こういった場所で命を絶とうとするバカが後を絶たないというのも、迷惑なハナシではないだろうか。
(ま、そういう理由で、あまり観光客が寄り付かないというのは、環境保護の観点ではプラスに働いているとも言えるが。)

五合目よりも、溶岩の目立つ林道を進むこと30分。

「所要時間20分」なんてウソばっかじゃん!

と思い始めた頃に、ようやく“氷穴”へと辿り着いた次第なのでありました。

鳴沢氷穴」は大人お一人様280円也。
富岳風穴」も同じである。

これでたいしたコトなかったら覚えていろよ・・・
(いっそ「3000円」と言われたほうが、あきらめがつく。)

そう思いながら中へと進むと、・・・

鳴沢氷穴

地下には、幻想的な世界が広がっているのでございました。

正直、ナメていた。
氷穴内0℃」とか書かれた看板を見ても、観光客相手のウソっぱちぐらいに思っていたのである。

リアルに0℃の異空間を前に、ポロシャツに雪駄で入った自分が心配になる。

そんな、感動体験なのでございました。

ココで待ってるから、車、取ってきて

と奥さんに言えるハズもなく、夕暮れも近くなってきたので、国道沿いを“風穴”の駐車場まで歩く。

と、歩道を大きく迂回させて、保存されている樹木が

きっと、切ろうとすると“災い”が起こる“御神木”なんだよ。

なんてテキトーなコトを言いながら近づくと、なんと

ミズナラの親木にゴヨウマツ・コメツガ・ヒノキ・フジキ・ソヨゴ・ヨウランツツジアセビなどが寄生した世界的にも珍しい樹木
というコトだった。
何度も通っているというのに、歩かないと気付かないコトって、意外と多いのである。
(やっぱり写真を撮れなかったよ(´д`)ママン…)

程なく“風穴”の駐車場に到着。
午後5時を過ぎ、売店は閉店。
地元の方の“パトロール”の車が巡回している。
おそらく“入る人”はこの時間から暗闇に紛れて入山するのだろう。

勘違いされても困るので早々に車を出し、そんなこんなで、ようやく本栖湖に到着。

夕景の富士

それはそれは、見事な「夕景の富士」なのでございました。

雄大な富士の眺めを堪能したら、現在「無料」の富士五湖有料道路を通って御殿場へ抜け、東名高速を東京方面へ。
富士五湖有料道路からしか見られない富士山の景色というのも絶景である。
(夏場のこの時期は、山小屋の明かりが見えて非常に幻想的。)

ちなみに、東名・御殿場IC上がってスグの足柄SAには、地下水を汲める施設がある。
ココで汲んだ水が、今回お留守番のチビ3匹

ナッテリー3匹

への、“お土産”である。

よく聞かれるのだが、ポリ缶で水を汲んでいたからとて、必ずしも飲んでいるワケではないのである。