犬が飼いたい
空前のペットブーム
なんて持ち上げられていたペット業界ではあるが、もうとっくに飽和状態なんだろう。
有名ホームセンターのペットコーナーには、20万円、30万円といった高額の値札のついた犬たちが散見されるが、街のペットショップではかなりのダンピングが行われているのが現実だ。
そりゃそうだ。
いくらブーム、いくらチャンピオン犬の直系だからといって、たかが犬ごときに大枚はたく酔狂が、そうそう居るワケでもないのである。
生後2ヶ月で、8万円の値札が付けられたエリートのうち、無事に飼い主が決まるのはそのごく一部。
成長が進むにつれ7万円、5万円と値が下げられ、生後6ヶ月で3万円を底値に、ペットショップの店頭からは姿を消すこととなる。
3万円で、幸運にも飼い主が決まればそれでいいが、・・・
大半は処分されてしまうのであろう。
処分するくらいなら、もっと安く、あるいは無償で流通させても良いのではと思うが、彼らからすればそういった行為は「潜在的な将来の顧客を逃がす行為」。
自分で自分の首を絞めることになるから、その前に犬の首を絞めてしまおうというコトのようだ。
ペットショップ「クー&リク」で、“均一セール”なるものをやっていた。
1万円、3万円の均一価格を付けられた、今年の春生まれのワンコが最後のチャンス。
そのことを知ってか知らずか、来る客来る客精一杯の可愛さアピールである。
安い!
というよりも、
この劣悪な飼育環境から、1匹でもいいから救い出したい
そんな気持ちで触手を伸ばすのであるが、気になるのは“ワクチン代別途”の文字。
いつの頃からかペットショップの子犬には“混合ワクチン”なるものが最大で3回、接種されるのがデフォルトになっていて、購入者は何故かこのワクチン代も負担という“決まり”になっている。
まあそれが、1回3000円、5000円くらいの良心的な値段であればそれでいいのだが、なんとこのお店ワクチン接種1回あたり10000円((゜д゜)!)を請求するのである。
購入時の手数料にはこの他に、引き渡し前の“メディカルチェック”(笑)料金1万円也もプラス(たぶん後述の保障関係を担保するためとか言うんだろうな。w)されて、この段階で既に5万円を超える見積り。
“1万円の犬”を買ったハズなのに!
である。
さらにさらに、生体価格の数割を徴収しての“生命保障”に、“医療保障”はこちらの保障には、皆様ご加入していただいての販売になっております。なんてな注釈つきの販売だったのでありました。
さすがは、今年の2月に脱税で挙げられただけのことはある
「ワクチン料金」がペットショップの新しい収益源になっているというのは、ネットでちょっと検索すればいくらでも書かれているハナシ。
提携している獣医師の名義を借り、実際にはショップのオネエサンが、一括購入したアンプルをプチプチ打って数千円、とか、運営する側からすれば美味しすぎるハナシではある。
にしても、だ。
これだけのワケの分からない“諸費用”が付加されるのであれば、最初からその総額を表示しておくべきであり、支払い総額が表示価格の2倍、3倍になるというのは非常に問題だとおもうのだが、公正取引委員会あたりはその辺どう考えているのだろうか。
そんなワケで、犬も車も、
ワケの分からない“諸費用”お断り(# ゜Д゜)
な今日この頃。
そんなコト、ショップのバイト店員に言ってもしょうがないので、ココに書いてサルベージを断念する、今日この頃なのでありました。
我が家に犬が来るのはいつの日か。
それでも猫は嫌というそういうハナシである。