外国為替証拠金取引(FX)



エコノミスト”と呼ばれるオッサン達の見解として、

小沢なら円安、菅なら円高

なんてな事が言われていた。

こういう情報を、決まる前から流す。
その行為が、菅政権継続決定直後の、急激な円高を招いたとは言えないだろうか。

あれだけマスメディアでアナウンスしておけば、

決まった瞬間に“売り”

は、大手投機筋じゃなくても考えるコト。
つまり今回の政府・日銀による為替介入は、マスコミによって仕組まれたと言っても過言ではないのである。

そんな、外国為替証拠金取引(FX)が、今特需に沸いているという。

為替介入でFXに「特需」=取引量、3倍の業者も
時事通信 9月18日(土)7時0分配信

 政府・日銀が為替介入を実施した15日、外国為替証拠金取引(FX)を手掛ける証券・外為各社は取引が前日比2〜3倍となる「特需」に沸いた。
FXは8月に実施された証拠金倍率(レバレッジ)の規制強化を受けて取引が低迷。
それだけに業界は「まさに神風」(セントラル短資FX)と受け止め、新規顧客の取り込みに躍起になっている。

 取引が増えたのは、政府の円売り・ドル買い介入をきっかけにドル高の流れが強まるとの見方が強まり、多くの投資家がドルを購入したためだ。
また介入前にドルを空売りしていた投資家が、損失拡大を避けるために慌ててドルを買い戻したケースもあったという。

 東京金融取引所の取引所FX「くりっく365」では、15日の取引数量が前日比2.1倍に急拡大。
大和証券では同日のくりっく365の売買代金が2000億円と前日から倍増、岡三オンライン証券では3倍に膨らんだ。

 政府が円高への強い対抗姿勢を崩していないことから、各社は「いつ介入が入るか分からないので、取引システム障害が起きないようにしっかり管理する」(FX大手のマネーパートナーズ)と警戒。
ネット上で為替介入に関するセミナーを開くなどPR活動も展開し、早くも次の「特需」に備えている。

 ただFXがリスクの高い金融商品であることに変わりはない。
資産運用助言会社ガイアの中桐啓貴社長は「為替相場はさまざまな経済状況に左右されるため、政府の介入で円高が止まらない可能性もある」と指摘、介入に伴う円安を見込んだ安易な取引に注意を呼び掛けている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100918-00000029-jij-bus_all

そりゃそうだ。
過去に何度となく痛い目に遭って、「FXはもうやらない」と誓ったワタシでさえ、

リスクを取らずに低レバレッジで“ロング”

とか夢想しているのであるから、山っ気のある一般大衆の皆さんが思わないワケはないのである。

経団連はじめ経済界の重鎮は口を揃えて、

1ドル90円レベルが適正

とコメントを発している。
経済オンチの菅直人民主党政権が、これを目指さないワケがない。

つまり、

政府・日銀は、1ドル90円を目指している。

こんなに手の内がバレバレな、政府による市場介入も珍しい。

つまり今から参加したって、4円近くの“利ざや”が稼げるのである。(!)

しかしながらこれには、やっぱり問題もある

まず第一に、たった1国の市場介入だけで、国際為替市場が操作できるワケがないというコト。
全体の取引量に比べれば、“1兆円”なんて微々たるものだから、資金が無限に供給されることが無ければ、それで何円も動かせるワケがない。
今回の反応は、「政府・日銀が為替介入した!」というインパクト“だけ”で動いたものであって、来週以降も継続して行われたトコロで、それがどれほどの売買材料になることか

それでも、前述のような“山っ気”で、週末に準備した資金から“買い”を入れるバカ相場師が(オレを含めて)相当数居るだろうから、“週明け若干の円安”ぐらいは期待できる。
ここで問題になるのが、“買い”があれば“売り”もあるというコト。

だいたい、“ゲーム感覚”と“山っ気”だけで参加する相場師に、“ドル円の適正レート”なんてものは存在しない。
だから、仮に数円動いて、ソコで利益を確定しようとなれば、90円に届かなくたって売りに転じる可能性が大アリなのである。

それで、レートに変動が生じたらどうなるか。

みんな利益確定の“売り”に走って、さらに“ショート”なんて言い出すバカも居て、・・・

政府・日銀の市場介入は、水泡と化すことだって有り得るのである。

と、なると、この荒れ場に素人が参戦するのは、非常にリスキーなことでもある。
だいたい、外国為替証拠金取引(FX)を提供する業者だって、ドコまで信用できたものか。
彼らが全て本当に客の注文に応じて為替取引をやっているとは考え難く、・・・

と思っている最中、こんなメールが届いた。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【重要】弊社に対する関東財務局の業務停止命令および業務改善命令について

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


2010年9月17日
株式会社外為どっとコム


平素は当社外国為替取引に格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。

弊社Webサイト等でもお知らせいたしております通り、弊社は本日(2010年9月17日)付けで、関東財務局より業務停止命令および業務改善命令を受けました。

行政処分につきまして、お客様方には多大なるご迷惑とご不安をおかけしておりますことを、深くお詫び申し上げます。

つきましては取り急ぎ、この度の行政処分に関する詳細、およびこれらのうち業務停止命令の対象期間と具体的な範囲について、以下の通りご報告申し上げます。
日々ご多忙のところ大変恐縮ですが、最後までご一読を賜りますよう、お願い申し上げます。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ■弊社に対する関東財務局の業務停止命令および業務改善命令について■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

弊社は本日(2010年9月17日)、金融商品取引法第52条第1項第6号に規定する「法令に基づいてする行政官庁の処分に違反したとき」、および同法第40条第2号に基づく金融商品取引業等に関する内閣府令第123条第1項第14号に規定する、「金融商品取引業等に係る電子情報処理組織の管理が十分でないと認められる状況」に該当すると認められるとのことから、関東財務局より同法第52条第1項第6号および第51条の規定に基づき、新たに下記の業務停止命令および業務改善命令を受けました。

今回の行政処分は、弊社が本年7月13日早朝に『外貨ネクスト』および『FXステージ』の取扱通貨ペア「ユーロ/円」の取引において、および同年9月6日に『FXステージ』の取扱通貨ペア「米ドル/円」ならびに「ユーロ/円」の取引において、市場実勢と大幅に乖離したレートを誤配信させ、同年9月10日付で業務改善命令を受けているにもかかわらず、同年9月15日午前5時23分頃にシステム障害を発生させ、多数のお客様のお取引に影響を与えたことにより、命じられたものです。

本件の詳細につきましては、下記のリンク先ファイル(PDF形式)をご参照願います。

●弊社に対する関東財務局の業務停止命令および業務改善命令について
URL:http://www.gaitame.com/img/pdf/info_100917.pdf


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ■弊社に対する業務停止命令の具体的な範囲について■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

上記の通り弊社は本日(2010年9月17日)付で、関東財務局より業務停止命令および業務改善命令を受けましたが、これらのうち業務停止命令(期間:本年10月1日〜同年10月31日)の対象となっております「店頭デリバティブ取引に係る全業務(顧客取引の結了のための取引等を除く)」の具体的な範囲につきまして、取り急ぎ以下の通りご報告申し上げます。

お客様方には誠にご不便をおかけしますが、なにとぞご理解ご了承を賜ります
よう、宜しくお願い申し上げます。

                                                                                                                                          • -

●1.新規建玉のお取引
業務停止期間中における新規建玉のお取引は、お受けできません。
また本年9月30日以前にお客様が発注された未約定の新規注文につきましても、業務停止期間中の約定処理はなされませんのでご注意ください。

●2.新規口座開設
本年10月1日以降の業務停止期間中における、新規口座開設申込みの受付については、停止させていただきます。

                                                                                                                                          • -

※決済注文(顧客取引の結了のための取引)につきましては、上記期間中も、平常通りお受けいたします。
また上記期間中の入出金につ