毎度ご面倒をかけます

dubrock2011-01-12

犬を、拾ってしまった。
「思わず」である。

事の始まりは、休日に訪れたホームセンター、そのドッグランでのこと。
このホームセンターは子犬の販売もしているので、駐車場に犬が居たとて、さほど珍しいハナシではない。

そんな1匹の迷い犬、というか、つい今しがた飼い主の手元を放れて逃げ出してきた「脱走犬」。
そんな感覚で捕まえたのが、今回の「拾い犬」なのであった。

ところが、捕まえてから冷静に辺りを見回してみると、愛犬を探す飼い主らしき姿はどこにもない。
ばかりか、子犬は妙に薄汚れていて、爪もかなり削れている。
つまりこの犬は、「野良」だったのである。

とはいえ、見るからに生後間もない子犬。
このままここ(駐車場)に置いて行ったら、道路のシミになってしまうのが関の山だろう。
(というか、そう考えるだけでも夢見が悪い。)
そんなワケで、「とりあえず」実家に連れ帰ることにした。
実家はちょうど、十年来の愛犬が急逝したばかり。
亭主が死に、その一周忌に合わせるように愛犬にまで死なれては、奥方の落胆はいかばかりかと案じていたところなのであった。

これを世間では、「余計なお世話」と言うらしい。
当の本人はペンションの手伝いに花摘みにと引く手数多。
多忙な毎日を送っていたから、
「悲嘆にくれて毎日泣き明かし、・・・」
みたいなハナシでもなく、それでも小刻みに震える子犬を見ると、・・・

結局あれだな、ウチの母ちゃんは「世話好き」なんだな。
早速「クマ」なんて名前まで付けて、飼う気満々。
「犬はしばらく要らない」
なんて言っていたのが嘘のような、母親なのでありました。

トイレシートとドッグフード(パピー用)など買い求め、実家を後にする。
と、翌朝、その母親からメールが。
てっきり昨日の子犬は死んだのかと思って慌てて開くと、そこには、

きのうのいぬ のみだらけでした

と全部ひらがなで書かれていた。
今日は、前の愛犬がお世話になった動物病院に連れて行って、お披露目と健康診断をするらしい。

捨て猫を拾ってくるのは姉の専売特許(現在猫3匹)だったが、それを笑って居られなくなった今日この頃。
久しぶりにブログに書いてみようかと思った、冬の朝なのでありました。