Everybody Wants to Rule the World

dubrock2011-03-06


リビアがスゴいことになっているらしい。
軍が自国民を爆撃するとは、そら尋常ではないハナシだ。

カダフィさんは「武器を持っているヤツは殺す」と言い、民衆は“民主化”を唱えて暴動を起こしているらしいが、・・・

結局、独裁者が“アメリカ”に代わるだけでは?

とは、イラクのその後にしきりに言われたコトでもある。
(マスコミ各社、とくに“ジャーナリスト”(笑)を自認する面々に好まれているフレーズのようだ。)

地面を掘ると、原油が出てくる一帯。
それを外国人が欲しがり、欲しがるばかりでなく、「開発」なんつって掘るためのインフラ整備までしてくれる。
黙っていても入ってくる富。
それを、どう分配するかだけのハナシ。
民主化だなんだ言っても、結局平等な分配なんて不可能なハナシであって、配分する権限を持った人間に“富”が集中するというのは、避けられないもの。

問題は、その“権限者”がアメリカにとって都合が良いか、悪いか。

それだけなのでは、ないだろうか。

なんてワタシにとっては、正直リビアなんて知ったこっちゃない話。
問題は、それを理由として、日本国内のガソリン価格が、“ある日”を境に11円も値上がりする、その異常事態のほうなのである。

“先入れ後出し”?

だから、3ヶ月も前に仕入れた石油製品を、“今”の相場価格で流通させている?

う〜ん。
納得のいく説明とは到底思えない。
っていうか、そのことと、“付近一帯が同一価格で販売すること”とは、根っこの違う問題だと思うのだが、・・・。

それにしても、世に“ガソリンスタンド”というものは目に見えて少なくなった。
小汚いフルサービスのENEOSは嫌、店員が付きまとうESSOのセルフはもっと嫌、なんて中途半端に“ブランド”になんかに拘ると、給油できなくなる世の中だ。

“タンク1/2切ったら最初に見掛けたGSで給油”
は長距離ドライブの鉄則となったのである。

この、“淘汰に勝ち残ったGSが、必ずしも顧客にとって居心地の良い、快適なサービスを提供している訳ではない”というのが興味深いトコロ。
結局元売にとって興味があるのは、“ポンプから月間何リットルのガソリンが出るのか”であって、さらにその“平均売価はいくらか”ということ。
それらの基準によって、御眼鏡に適ったディーラーに資本を注入。
“都合の良い蛇口”として、存続することを許されていくのである。

っていうと、さっきのリビアと大差ない構図。

入り口も出口も、おおよそ“民主主義”とは真逆の理論によって、成り立っているのが“ガソリン”なのでありました。
そんなやり方に“No”を突きつけるのであれば、“使わない”というのが最も効果的。
電気自動車に電車に太陽光発電でエコライフ、みたいな流れになるのであるが、先日乗った山手線には

“電気”“電気”つったって日本であれを発電する1/3は火力発電。
自動車の何万倍ものCO2を排出しているし、もう1/3は原子力発電。
CO2の替わりに出る放射性廃棄物の投棄なんて最も深刻な環境破壊になってるし、“ソーラーパネル”を生産する時に発生するCO2がどれほどのものか考えたことがあるだろうか。
なんて偉そうに語るオッサンが居た。

「燃費の悪い車に乗っている、オレが言えるハナシじゃないけどねーw」

というのが、オッサンのこのハナシの“オチ”らしいのだが、正直全然面白くない。

“富”が集中する側に回るには、を考える今日この頃なのでありました。