青い海はだれのもの

記録的な猛暑が去り、北の漁場にもサンマが戻ってきたらしい。

大漁、大漁つっても、前半がサッパリだったからねぇ。
去年の漁獲高には遠く及びませんよ。

って、この漁師はどれだけ獲るつもりなんだろうか。

その昔大衆魚といったら“イワシ”が主流で、ガキの頃食卓に登った“秋の味覚”といえば、“サンマ”ではなく“イワシ”だった。
イワシは潤沢に獲れ、獲れ過ぎてその価格の安さから家畜の飼料はおろか農家の肥料にまで使われるほどだった。

それが、何時の頃からか“イワシ”を見掛けなくなり、・・・

聞けば、乱獲により漁獲高はピーク時の100分の1にもなり、庶民の食卓からも姿を消していたのだという。

その“イワシ”が、今年は不漁のサンマに変わるものとして脚光を浴びた。
なんでも、近年漁獲高の回復した“イワシ”が、“安くてオトク”のだという。

自然の力というのは実に素晴らしいものだ。
(人間の力によって)絶滅寸前にまで追い込まれた“イワシ”が、また潤沢に獲れるまでに回復したのである。
この間、漁師は、何かしただろうか。

イワシの稚魚でも放流したか?

そんなハナシは聞いていない。
イワシ漁を廃業して他の魚に転向したか、聞くのは江ノ島沖でシラス漁をしているハナシぐらい。
ただ「戻ってきて良かったね」という、そういうハナシなのである。

きのうテレビで、“シジミの密漁を摘発”というのをやっていた。

警察沙汰になった“42kgのシジミ密漁”は確かに悪質だが、・・・

「ここでは(シジミを)獲ってはいけないんですよ」と上から目線で言う“リポーター”に、違和感を感じたのはワタシだけだろうか。
イワシ”“サンマ”と違い、“シジミ”は、漁民によってその稚貝の放流などがされている。
だから、漁師以外は獲ってはいけないというのであるが、・・・

もともとは、オマエらの乱獲で生態系が崩れたんじゃないのかい?

地元館山でも、海岸沿いで“磯遊び”をしていると、時折“漁師”を名乗る人物から貝を採らないように“指導”を受ける。
誰も“サザエ”なんか獲らないし、そもそも“アワビ”に“トコブシ”なんて居やしない。

“漁業権”を主張するのであれば、観光客が少々獲っても有り余るくらいの水産資源を整備するのが、漁民の努めであると思うのは、私だけだろうか。
少々の稚貝を放流したからといって、公共の海を私物化するその論調に違和感を感じる、今日この頃なのでありました。

おまえのものはオレのもの、オレのものはオレのもの

こんとこ“豪雨”の続く首都圏ではあるが、下流域には勝手に住み着いたオッサン達が流されたとか流されなかったとか。
この際だから石原都知事は、豪雨に合わせて上流のダムを定期的に一斉放流してはどうかと思うのは、ワタシだけだろうか。

他に行くところがなかった。
住みたくて住んでいるんじゃない。
そんなコトバを並べたトコロで、

飼っていた犬が流された。

と涙ながらに被害を訴えるその姿には、微塵の同情も感じ得ない優雅な庭付き一戸建てライフなのでありました。

そんな今日は朝から、宮下公園で行政代執行が行われたらしい。

<行政代執行>宮下公園のテント撤去 東京・渋谷
毎日新聞 9月24日(金)10時48分配信

 東京都渋谷区は24日午前、市民団体の反対で改修工事の着工を見合わせている区立宮下公園(同区神宮前6)で、市民団体がテントやテーブルなどの違法占有物件を撤去しないため、行政代執行を実施した。

 改修工事は、区がスポーツメーカー「ナイキ」に命名権を年間1700万円で売却(10年契約)、名称を「宮下NIKEパーク」とし、ナイキ側が改修費を負担する計画。
4月に着工する予定だったが、市民団体「みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会」がテントを公園内に張っていたことなどから同社側に引き渡せず、工事を見合わせていた。

 同日午前10時、日置康正・区土木部長が公園内で執行を宣言。
同会のメンバーら約20人が入り口に座り込み、代執行に抗議した。

 区は15日に公園の出入り口を閉鎖。「守る会」などは22日、執行命令書の通知は無効などとして、東京地裁に通知の取り消しを求める訴えを起こしている。【神足俊輔】

<行政代執行>宮下公園のテント撤去 東京・渋谷 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100924-00000019-mai-soci

このハナシを聞いて思い出すのが、仙台の繁華街でコンビニに日用品を配達するべく4tトラックを転がしていた時のこと。

店員さんほどではないが、大手コンビニチェーンの看板を背負っていると、通りすがりの酔っ払いによく絡まれる
大手コンビニチェーンの手前、普段は言われっぱなしのダメリーマンであっても、反撃には遭わないという安心感があるようなのだ。

おいコンビニ、ジャマだ。
ココは天下の行動だぞ!?

店舗に駐車場を有せず、店舗前に路上駐車して納品するしかないコンビニ側の店舗開発にも問題はある。
(ま、そういうお店はことごとく潰れて、最近はかなり改善されたみたいだけど。)

しかし、“しかし”だ。

酔っ払いのオッサンがひとり通るくらいのスペースは空けてある。
店前にトラックが停めてあるからとて、ほんの5分10分のその時間についてどうこう言われたくは無いのである。

申し訳ございません。すぐに移動いたしますので、・・・

マニュアル通りに対応すればこうだが、あんまりしつこいとこう言いたくなることだってある。

道路は公共のものですよねぇ?
なら、“アナタ”のものでも、ありませんよねぇ!?w

そんなコト言ってしまえば、

ナニぃ!?

なんて酔っ払いが振り向くコトになるので、メンドクサイから言いはしないが、・・・

恐らく“切れた”ら、“酔いが醒めれば真人間”の酔っ払いよりも、数倍タチが悪いでろうことは、間違いないのでありました。

トコロで、“公園”は、公共のもの、つまり“みんなのもの”である。
これは今さら言うまでもない。

命名権が売却され、ある特定の企業“イメージ”によって、公園が改装される。
“イメージ”って、センター街あたりをウロウロする、ダボダボのズボンを穿いたスケボー小僧のことだろうか。(もうそんなヤツ居ない?w)

あまり、良い“イメージ”とは言えないが、・・・

一角にテントと立て、トイレで歯を磨いている“イメージ”よりは、よっぽどマシである。
すくなくとも、ホームレスが居住権を主張するような場所であってはならないのである。

とはいえ、宮下公園に“居住”されていた大多数、大多数の“物分りの良い連中”、“良識あるホームレス”の方々は、この計画が持ち上がった段階で早々にこの宮下公園を後にした
ごく一部の、もしかしたらそれまで宮下公園には住んでいなかったのではと思われる“自称「弱者」”がこれに異議を唱え、さらに“支援者”なんてものまで湧いてきて、問題はややこしい方向へと向かうのである。

そんなワケで、(全体はどうあれ)せめてトイレ“だけ”はキレイにして欲しい昨今。
せっかくキレイにした「区役所前トイレ診断士の厠堂(かわやどう)」を住まいにしているヤツも、是非とも撤去して欲しい今日この頃、なのでありました。

SATA(シリアルATA)


Hdd-serial_ata近所のPCデポでは、週末になると特売チラシを折り込んでは集客をしているのだが、先週はせっかく用意した店頭の誘導路に、開店を待つ客はゼロだった。

そりゃそうだ。

1TBハードディスクが特価!限定3名様!

とか言われたって、毎週毎週そんなに大きな記憶容量を求める人が押し掛けるハズも、ないのである。

にしても、ハードディスクは安くなった。

置き換え式のハードディスクなら、店頭に並ぶのは最低でも500GBから。
それでいて、プライスは特売じゃなくても1万円を軽く切るのである。

で、先日中古パソコンの手配を頼まれて思った。

これまで、小一万払って業者に依頼していたHDDの増設置き換えオプションは、自分でやったほうが安上がりなんじゃないか、と。

で、早速、その試みを実際に行って検証してみた。

2007年製のHP。
CPU3G弱、メモリ1G。

エクセルとインターネットぐらいしかしないニーズには申し分ないスペックである。
実装されたHDDは40GB。
これを交換せずにそのままオーダーした。

他方で、PCデポで500GBの内蔵型HDDを購入。

その時カウンターのオネエサンから、

容量500ギガのシリアルATAでよろしいですね?

な〜んて聞かれたのだが、生返事で帰ってきたのだ。

程なくパソコンが到着。
一端電源を入れて動作を確認した後、早速バラしにかかる

余計な部分に触れないように、ハードディスクを外して、・・・

案外カンタンなものである。

交換後、来たばかりのPCに“リカバリーディスク”なるものをブチ込み、OSからブート。

起動。

・・・

センセー、手術は、成功ですね!?

そんなワケで、業者に頼むのの6掛けぐらいで完了した「500GBハードディスクの実装」。

それはそれでいいけれど、外した40GBのハードディスクはどうしようか?

そうだ。

以前回収した、HDDに不具合の発生したパソコンに移植して、・・・

あー!!ケーブルが挿さらない!

なんで?

コネクタ全然違うじゃん!?
(どうすんだよ、コレ!?)

そんなワケで、今さらながらに知った“記録ドライブの接続インタフェース規格の世代交代”。
なんでもなじみの深い“パラレルATA”は2008年頃に姿を消して、以後は“シリアルATA”が主流となったそうな。

そんなワケで手元には、HDDのイカれたPCと、搭載できないHDDが一基。
コレをどうしようかと思案中の、秋のお彼岸なのでありました。

変換アダプタ使ってまで活用する問題なのか、それが、問題なのである。

バイラル・ループ あっという間の急成長にはワケがある

dubrock2010-09-20



人は、良いことは3人に、悪いことは10人に伝えるという。

受け取った3人(または10人)が、また3人(10人)に、といった具合に、「バイラル・ループ」とは、ある商品、サービス、情報などが、“人伝いに”“急速に”広まる現象のことをいう。

この仕組みをビジネスに応用して一番最初に“大成功”を成し遂げたのが、冷蔵庫で食品を保存する定番の「タッパーウエア」で、もう50年も前のことだという。

近所の奥さんから回ってくる、お店では売っていないけれども、とても便利な“あの”発明品
は、意図的にそういう売り方をされていたのである。

その手法は“バラク・オバマ”の大統領選で戦術として採用され、熱狂的な支持と多額の小口寄付金を集めるに至った。
その仕掛け人が、フェイスブックの設立メンバーである“クリス・ヒューズ”だったというのだ。

インターネットの世界には、その創設期である1990年代に、意図せずしてその“バイラル・ループ”の伝播に遭い、急成長したウエブサービスが多数ある。
その一例として挙げられている“ネットスケープ”は、“これまでにないサービスを提供した”という意味で、爆発的な広がりを持つ素質を備えていたと言える。

そしてその後、ある程度のバイラル効果を狙ったサービスというのが続々発表された。
“ホットメール”や“ユーチューブ”など、コンテンツの一部に“広める”という要素を含めて提供されたものは、ほとんどがその“バイラル効果”を当て込んだといっていいだろう。
オバマ大統領の選挙戦略とは、実はそんな研究と実証の集大成みたいなものなんじゃないだろうか。

本著はそんな“バイラル効果によって爆発的に成長して、ネットの世界の成功者たち”をいくつも例に挙げ、“バイラル・ループ”の持つ力と将来性について熱く語るものとなっている。
日本においても広く知られているWebサービスが多く出てくることも、その理解を助けることとなるだろう。

で、読んでいると、

オレも、何かWebサービスを始めようかな・・・

という衝動に駆られてくる。

思いつきで始められたコンテンツがバイラルによって急成長し、“2年後に200万ドルで売却された”なんて、宝くじよりも現実的なハナシではないかと思うのである。

しかし、この“Web世界でのバイラル長者”には、問題点もある。

バイラル効果によって爆発的なユーザー数の増加を成し遂げたWebサービスというものは、得てしてサイト(サーバー)のダウンを引き起こす。
今日のユーザーが明日は倍、あさってはさらにその倍、という風にサイトのアクセス数が増えたら、何時かの段階で必ず限界は来るのである。
マイクロソフトの西脇さんは講演で、「そんなコトを可能にするのがMSのソリューション」と言っていたが、ホントに出来るかどうかはその時になってみないと分からない。)

その、システム対応に掛る経費。

また、一昔前の“ネットバブル”の頃であれば、“圧倒的なアクセス数”さえ集められれば、広告料を払ってくれるアフォな広告主もたくさん居たが、今は成果が上がらなければ広告料すら払ってもらえない時代。

かといって、有料課金すれば一気にユーザーが逃げる。
(グリーの田中さん聞いてますか?w)

ここから、“サイトを急成長させて高値で売却する”というモデルしか、確立されていないのが現状なのでありました。
(これは本著でも最後のほうで触れられている。)

しかもその、“魅力的なコンテンツを保有する企業をM&Aで取得する”という手法は、アメリカでこそ活発であるが、日本においてはあまり実例に乏しく、・・・
そもそも、16億5000万ドル(日本円で100億円以上)で買収された「ユーチューブ」が、いまだにこれといった収益を上げられていないというのが、このモデルの致命的な部分(つまり“先進IT関連企業に投資したがるバブル”)と言うコトもでき、ある意味“売ったもん勝ち”とも言わざるを得ない。

そんな問題点を内包する“バイラル”ではあるが、この機会にそれがどんなものであるか、自分なりに整理しておくのも悪いことではない。

“バイラル”?知らねぇ

じゃなくて、

ああ、“バイラル”ね。

そういう理解をするのに、丁度良い本だと思うのだ。


献本

ちなみに今回の本、9月24日発売というものを、講談社クーリエ・ジャポン編集部さんより「プレスリリース用オンデマンド版」という形で頂いた。
なので実際の装丁がどうされるかは定かではないが、流行りの「字が大きく、行間の空いた本」ではなかった
(とても30分1時間で読み終えられる量ではない。)

ネットにおける“集客”について興味のある方には、読み応えのある内容となっているのではないだろうか。

環境自動車税

dubrock2010-09-19


嫁さんの実家で軽自動車を買ったらしい。

エコカー補助金にも滑り込みセーフ。

というコトで、それはそれで非常に喜ばしい限りなんだが、こういうニュースはどうだろう。

★環境自動車税、軽自動車は4倍強の増税

総務省が2011年度に税制改正し12年度の創設を目指している「環境自動車税」。
 同税は、自動車税地方税)と自動車重量税国税)を一本化しようとするものだが、軽自動車が課税対象になった場合、軽自動車は現在と比べ4倍強の増税となる。

 15日公表された「自動車関係税制に関する研究会」の報告書によると、研究会では軽自動車の規格は小型自動車に近く、安全面や環境面で比較しても特段差異はないものと考えている。
特に環境面においては、軽自動車と1000ccの小型自動車のCO2排出量の平均値は軽自動車の方が排出量が多い状況という。

 現在、自動車税では1000ccの小型自動車(乗用・自家用)にかかる標準税率は2万9500円であるのに対して、軽自動車税が適用される四輪の軽自動車(乗用・自家用)にかかる標準税率は一律7200円となっている。

 税負担に4倍強の開きがあることに関して研究会は「この税負担の格差について、環境自動車税の環境損傷負担金的性格や財産税的性格からは、もはやその格差を合理的に説明することは困難であり、軽自動車と小型自動車を区分して議論すべきものではない」とした。

 また、自動車重量税国税)についても「少なくとも自動車重量税の上乗せ分も含めた規模で一本化すべきである」とした。
 http://response.jp/article/2010/09/16/145213.html

( ゜Д゜)ハァ?税金4倍?買う前に言えよ(゜Д゜)ゴルァ!!

なのだが、総務省としては管轄の入り組んだ「自動車税地方税)」と「自動車重量税国税)」の一本化については、かなり前から考えていたらしい。
「環境自動車税」という名称はともかくとして、も。

「自動車関係税制に関する研究会」の報告書に記載されている、

軽自動車と1000ccの小型自動車のCO2排出量の平均値は軽自動車の方が排出量が多い
というのは、自動車業界では何(十)年も前から言われているコトであって、

車両重量に見合った排気量が、効率も一番良い

というのは、一般のシロウトさんでもちょっと考えれば分かることだろう。

自動車を走らせているのは“パワー”ではなく“トルク”

であって、5000rpmオーバーで発生される60馬力オーバーの最高出力なんて、嫁さんの実家の軽が発揮することは、おそらく10年で1度も無いだろう。
変わりに多用されるのは、2000〜3000rpm、いわゆる“実用域”と呼ばれる範囲での“軸トルク”。
“軸トルク”は排気量が大きいほど取り出すのが容易になるが、660?以下という縛りがある軽自動車においては、“ターボ”などの加給機を取り付けて空気を無理やりエンジンに押し込み、ソコにガソリンを増量させて噴射し“パワー”もしくは“トルク”として取り出すコトを行っている。
(ま、“ターボ”なんか付いていない非力な“軽”も数多く出回っているが、「踏めど叫べど全く加速しない」というのはドライバーに過度のアクセル踏み込みを強いるし、そうでない場合には後続車の渋滞、イライラなんてものを引き起こす。エコドライブにも程があるのである。)

対して、排気量が大きい分、過給機などなしでも同じくらいの“トルク”が得られる1000cc小型自動車
大きいエンジンを回すため「停車中のアイドリング」が(軽と対比しての)“無駄”ということになるが、ココをアイドリングストップ機構で対策されたら、環境負荷という観点での“軽”のメリットなんて、消し飛んでしまうのでありました。

スズキとダイハツ、涙目だな

いやスズキには“スイフト”があるさとか、そういうコトを言っている場合ではない。

税制面での優遇がないなら、・・・

なにも窮屈で非力な思いをする必要はないのである。
窮屈ながらも、「安全面での対応」とか言ってボディだけは拡大した(させた)軽自動車メーカーにも問題はある。
車両重量で1000?クラスと大差ないレベルにしてしまっては、いずれこういう問題が言われるようになるということも、考えなければならなかったのである。

とはいえ、抵抗はするだろう。

当然のこと、だ。

「ウチの車が売れなくなる」って。

でも、一番抗議したいのは、今回軽自動車を“買っちまった”組。
もともと持っていた車が、「何だか来年から増税らしいよ」でも面白くないというのに、“わざわざ買った車が来年から増税
環境負荷”だけでは納得できない事態なのでありました。

そんなワケで、軽自動車“こそ”低燃費を志向するべき昨今。
1000ccがカタログスペックでリッター25キロ走るなら、軽はプリウス並みに走らなくちゃダメという、そういうハナシである。

外国為替証拠金取引(FX)



エコノミスト”と呼ばれるオッサン達の見解として、

小沢なら円安、菅なら円高

なんてな事が言われていた。

こういう情報を、決まる前から流す。
その行為が、菅政権継続決定直後の、急激な円高を招いたとは言えないだろうか。

あれだけマスメディアでアナウンスしておけば、

決まった瞬間に“売り”

は、大手投機筋じゃなくても考えるコト。
つまり今回の政府・日銀による為替介入は、マスコミによって仕組まれたと言っても過言ではないのである。

そんな、外国為替証拠金取引(FX)が、今特需に沸いているという。

為替介入でFXに「特需」=取引量、3倍の業者も
時事通信 9月18日(土)7時0分配信

 政府・日銀が為替介入を実施した15日、外国為替証拠金取引(FX)を手掛ける証券・外為各社は取引が前日比2〜3倍となる「特需」に沸いた。
FXは8月に実施された証拠金倍率(レバレッジ)の規制強化を受けて取引が低迷。
それだけに業界は「まさに神風」(セントラル短資FX)と受け止め、新規顧客の取り込みに躍起になっている。

 取引が増えたのは、政府の円売り・ドル買い介入をきっかけにドル高の流れが強まるとの見方が強まり、多くの投資家がドルを購入したためだ。
また介入前にドルを空売りしていた投資家が、損失拡大を避けるために慌ててドルを買い戻したケースもあったという。

 東京金融取引所の取引所FX「くりっく365」では、15日の取引数量が前日比2.1倍に急拡大。
大和証券では同日のくりっく365の売買代金が2000億円と前日から倍増、岡三オンライン証券では3倍に膨らんだ。

 政府が円高への強い対抗姿勢を崩していないことから、各社は「いつ介入が入るか分からないので、取引システム障害が起きないようにしっかり管理する」(FX大手のマネーパートナーズ)と警戒。
ネット上で為替介入に関するセミナーを開くなどPR活動も展開し、早くも次の「特需」に備えている。

 ただFXがリスクの高い金融商品であることに変わりはない。
資産運用助言会社ガイアの中桐啓貴社長は「為替相場はさまざまな経済状況に左右されるため、政府の介入で円高が止まらない可能性もある」と指摘、介入に伴う円安を見込んだ安易な取引に注意を呼び掛けている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100918-00000029-jij-bus_all

そりゃそうだ。
過去に何度となく痛い目に遭って、「FXはもうやらない」と誓ったワタシでさえ、

リスクを取らずに低レバレッジで“ロング”

とか夢想しているのであるから、山っ気のある一般大衆の皆さんが思わないワケはないのである。

経団連はじめ経済界の重鎮は口を揃えて、

1ドル90円レベルが適正

とコメントを発している。
経済オンチの菅直人民主党政権が、これを目指さないワケがない。

つまり、

政府・日銀は、1ドル90円を目指している。

こんなに手の内がバレバレな、政府による市場介入も珍しい。

つまり今から参加したって、4円近くの“利ざや”が稼げるのである。(!)

しかしながらこれには、やっぱり問題もある

まず第一に、たった1国の市場介入だけで、国際為替市場が操作できるワケがないというコト。
全体の取引量に比べれば、“1兆円”なんて微々たるものだから、資金が無限に供給されることが無ければ、それで何円も動かせるワケがない。
今回の反応は、「政府・日銀が為替介入した!」というインパクト“だけ”で動いたものであって、来週以降も継続して行われたトコロで、それがどれほどの売買材料になることか

それでも、前述のような“山っ気”で、週末に準備した資金から“買い”を入れるバカ相場師が(オレを含めて)相当数居るだろうから、“週明け若干の円安”ぐらいは期待できる。
ここで問題になるのが、“買い”があれば“売り”もあるというコト。

だいたい、“ゲーム感覚”と“山っ気”だけで参加する相場師に、“ドル円の適正レート”なんてものは存在しない。
だから、仮に数円動いて、ソコで利益を確定しようとなれば、90円に届かなくたって売りに転じる可能性が大アリなのである。

それで、レートに変動が生じたらどうなるか。

みんな利益確定の“売り”に走って、さらに“ショート”なんて言い出すバカも居て、・・・

政府・日銀の市場介入は、水泡と化すことだって有り得るのである。

と、なると、この荒れ場に素人が参戦するのは、非常にリスキーなことでもある。
だいたい、外国為替証拠金取引(FX)を提供する業者だって、ドコまで信用できたものか。
彼らが全て本当に客の注文に応じて為替取引をやっているとは考え難く、・・・

と思っている最中、こんなメールが届いた。

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【重要】弊社に対する関東財務局の業務停止命令および業務改善命令について

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2010年9月17日
株式会社外為どっとコム


平素は当社外国為替取引に格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。

弊社Webサイト等でもお知らせいたしております通り、弊社は本日(2010年9月17日)付けで、関東財務局より業務停止命令および業務改善命令を受けました。

行政処分につきまして、お客様方には多大なるご迷惑とご不安をおかけしておりますことを、深くお詫び申し上げます。

つきましては取り急ぎ、この度の行政処分に関する詳細、およびこれらのうち業務停止命令の対象期間と具体的な範囲について、以下の通りご報告申し上げます。
日々ご多忙のところ大変恐縮ですが、最後までご一読を賜りますよう、お願い申し上げます。


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 ■弊社に対する関東財務局の業務停止命令および業務改善命令について■
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弊社は本日(2010年9月17日)、金融商品取引法第52条第1項第6号に規定する「法令に基づいてする行政官庁の処分に違反したとき」、および同法第40条第2号に基づく金融商品取引業等に関する内閣府令第123条第1項第14号に規定する、「金融商品取引業等に係る電子情報処理組織の管理が十分でないと認められる状況」に該当すると認められるとのことから、関東財務局より同法第52条第1項第6号および第51条の規定に基づき、新たに下記の業務停止命令および業務改善命令を受けました。

今回の行政処分は、弊社が本年7月13日早朝に『外貨ネクスト』および『FXステージ』の取扱通貨ペア「ユーロ/円」の取引において、および同年9月6日に『FXステージ』の取扱通貨ペア「米ドル/円」ならびに「ユーロ/円」の取引において、市場実勢と大幅に乖離したレートを誤配信させ、同年9月10日付で業務改善命令を受けているにもかかわらず、同年9月15日午前5時23分頃にシステム障害を発生させ、多数のお客様のお取引に影響を与えたことにより、命じられたものです。

本件の詳細につきましては、下記のリンク先ファイル(PDF形式)をご参照願います。

●弊社に対する関東財務局の業務停止命令および業務改善命令について
URL:http://www.gaitame.com/img/pdf/info_100917.pdf


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     ■弊社に対する業務停止命令の具体的な範囲について■
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上記の通り弊社は本日(2010年9月17日)付で、関東財務局より業務停止命令および業務改善命令を受けましたが、これらのうち業務停止命令(期間:本年10月1日〜同年10月31日)の対象となっております「店頭デリバティブ取引に係る全業務(顧客取引の結了のための取引等を除く)」の具体的な範囲につきまして、取り急ぎ以下の通りご報告申し上げます。

お客様方には誠にご不便をおかけしますが、なにとぞご理解ご了承を賜ります
よう、宜しくお願い申し上げます。

                                                                                                                                          • -

●1.新規建玉のお取引
業務停止期間中における新規建玉のお取引は、お受けできません。
また本年9月30日以前にお客様が発注された未約定の新規注文につきましても、業務停止期間中の約定処理はなされませんのでご注意ください。

●2.新規口座開設
本年10月1日以降の業務停止期間中における、新規口座開設申込みの受付については、停止させていただきます。

                                                                                                                                          • -

※決済注文(顧客取引の結了のための取引)につきましては、上記期間中も、平常通りお受けいたします。
また上記期間中の入出金につ

お塩裁判のゆくえ

あれだけ叩かれながらも無罪判決を勝ち取った、元厚労省局長のオバチャンの例もあるから、審理中の事件について不用意な、あたかも有罪が確定したかのような発言は差し控えたほうがいい。
そんな昨今ではあるが、あえて判決が確定する前の事件について触れてみようと思う。

保護責任者遺棄致死などの罪に問われた押尾学被告(32)の裁判員裁判だ。

これほどまでに、被告の証言を覆す証人がでてくる裁判も珍しいだろう。
被告が、実刑だけはなんとかして回避したいと思う、その気持ちもよくわかる。
拘置所の独居房とはワケが違うのである。

もし収監されれば、雑居房に“初犯の新入り”として迎えられることとなる。
“しきたり”が分かるまではイジメにイジメられるだろうし、なにかとつっかかって来るヤツも居る。
あれだけビックマウスを叩いていたのだから、今さら「オレは平和主義」なんて言えるハズもなく、毎日アウトローの争いに巻き込まれる。
体に絵が描いてあったところで、塀の中じゃそんなの珍しくもなんともないことだし、ハッタリにすらならないのである。

というか、「自分の素性だけがバレている」というのは、これぐらい恐ろしいコトはない。
ヘタなことをして、ドコの誰かも分からない“怖いオジサン”に、「出たら覚えてろよ」なんて言われてしまったら、・・・

オレなんか、発狂してションベンダダ漏れになってしまうことだろう。
とてもじゃないが、マトモな社会復帰なんて考えられる次元じゃない。

にしても、いくら元芸能人とはいえ、法廷での審理内容が、これほど仔細に公表されていいものだろうか。

検察側は、保護責任者遺棄致死などの罪について懲役6年を求刑した。

この「保護責任者遺棄致死」という罪は、立証がとても難しいらしい。
何故なら、「人工呼吸や心臓マッサージなどの救命措置は施したが、救急車は呼ばなかった」という被告の行為が、「被害者を“死”に至らしめた」ことを証明しなければならないからだ。

救急車を呼んだら助かっていたのか?
(重度の薬物中毒状態で、救命できる確率は低かったのではないか?)

(一般人である被告が)生命に危険があると判断できるのは、いったいどの段階の中毒症状からか?
(白目を剥いていても、呼び掛けに答えるとはこれいかに?)

だいいち、持っているだけでも違法である薬物を、ともに服用しているのである。
証人のなかにも「被告から強い勧めがあった」という人が居たが、結局は自ら服用している
無理やり飲まされたとか、飲み物に混入されたとかいうハナシではないのである。

密室で、二人が同意の上での違法状態。

これで薬物の使用がバレるのを恐れて、救急車を呼んでもらえなかったとしても、あまり文句の言えた立場ではないのが被害者。

しかしながら、・・・

個人的にはこの事件、保護責任者遺棄致死が認められる判例になればと思っている。
パトロンから提供されたヒルズの一室で、というやっかみからではない。

結構安易にクスリを服用する最近のトレンドに対して、

シャブSEXはパートナーに“もしも”のことがあった場合、救急車を呼ばないと罪が“さらに”重くなりますよ

というコトでお願いしたいのである。

それくらいの覚悟がなければ。

薬物の所持と使用くらいなら、初犯だからどうせ猶予刑♪

なんてな認識では困るという、そういうハナシなのである。
その前例となってしまった押尾被告には非常につらい結果となるが、それも“有名税
そう考えて頂きたい、今日この頃なのでありました。